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2000/3/4 〜 9 だったらコイツも柔らかくなければならない (2)

遂に残るはリヤの内張りとセンターコンソールだけになった内装ビニールレザー化作業。よくよく考えてみれば、XEなのにビニールってのはナンだな、って思ったりするけど、色が違ってたりベロンベロンになったりすることを考えれば、何もしないよりよっぽどマシだ。そう思いながら今度は後ろの内装に取りかかる。

やり方は前とあまり変わらない。まずは内装にスポンジを貼って、その上からビニールレザーをあてて、現物合わせで大ざっぱに切る。今や絶大なる自信を持つに至った現物合わせ方式に失敗などあるわけもなく、調子に乗って切りまくる。最初は上側を作って、その後サイド部分を挟み込んだり両面テープで留めたりして、最後にその2つを両面テープで繋げるという方法も変わらない。ただ、サイド部の下の方がシートに合わせて出っ張っているのが問題で、こればっかりは弾力性に乏しいこのビニールレザーで形を作るのは無理がある。だからって、何枚かに分けて貼りあわせるほどのものでもないような気がするのは相変わらずのリヤ軽視思考の為せるワザである。強引に引っ張って、タッカーで端っこを留めてこれで良しとする。

とりあえず留まるだけは留まったので、ちょっと離れて見てみたりする。ん〜、やっぱりちょっと強引かねえ。下の方がすぼまっていて、何だかみっともないぞ。最初からこういうカタチのものが付いていたのだ、と信じようとしてみても、これはどう見ても必然性の無いカタチだ。ま、これは横から見ているから変なだけだよな、実際に取り付けてみれば判りゃしねえ、とメンドクサさ丸出しの言い訳を付けて納得する。納得した証拠に、次の瞬間には灰皿用の穴を開けていた。灰皿無しというのもスッキリしていて悪くはないが、愛煙家のクルマに灰皿が無いというのはおかしいではないか。付けないわけにはイカン。ビニールレザーに適当に切れ目を入れ、内側に折り込んだところで、ちょっとばかし強引に灰皿をねじ込む。元々キツめなので、そこにビニールレザーが入るともっとキツイ。それでも強引に押し込んだところで、はい、完成ですよ。簡単、簡単♪



こうして気分が乗っているところで、最後の難関、センターコンソールの作業に移る。コイツはどう見ても今までの他の部品と比べると格段に難しい。適当にビニールレザーを引っ張って誤魔化せるもんじゃないし、乗れば必ず見るものだけに、あんまりみっともない仕上げをするわけにもいかない。そういう点では適当に誤魔化したリヤの内張りとは大違いなのだ。

既にセンターコンソール自体の加工は終わっている。頂き物の初期Irmscher 5MT用のセンターコンソールには、上段には勿論マルチドライブモニタ、中段にオーディオマニアに不評なオートバックスナカミチのTD-25、下段には6枚CDチェンジャーが入っている。勿論普通の値段で買うわけが無くて、投げ売りしていた型落ち品を買ってきたものだ。BGMは野球かAFNが半分以上という俺は音質よりも見かけ重視なので、最近のギラギラしたガキっぽいカーステではダメで、とにかく黒いカーステで、多少の高級感があれば別に何でも良いのである。そもそもマルチドライブモニタより目立つカーステなんか問題外じゃあありませんか。勿論、そのままでは入らないのでセンターコンソール自体と、その裏側のブラケットも加工済み。つまり、本来入らない所に強引に押し込んでいるわけで、そんな所にビニールレザーを挟み込むんだからいよいよ大変だ。これを前にして暫く悩む。横や上はどうでも良い。この三段分割部分と、その周辺をどうやって誤魔化すか? とりあえずビニールレザーの小間切れを適当にあてがいながら具合を確かめる。ちょっとずつ切り込みを入れたりしながらあれやこれやと悩む。そして、何とか一つの方向性を見つける。

三段分割近辺にはスポンジを挟むのは無理そうだ。元々大した厚さじゃないし、ただでさえキツい状態なのでこれ以上厚みを増すとカッコ悪くなりそうだし、それ以前に入りそうにない。そこで、それ以外の横と上、あとはシフト周りだけスポンジを挟むことにする。とりあえず三段分割あたりは細かいビニールレザーを適当に切り貼りして誤魔化す。試しにその状態で嵌めてみると、まあ何とか入るといった具合。こりゃやっぱりスポンジは無理だなあ。その後、横、上と順次スポンジを貼って、例によって現物合わせでビニールレザーを貼っていく。しかし、今度ばかりは今までのようにはいかない。形が複雑すぎて、両面テープごときでは接着力が弱すぎて、どうしてもあっちこっち浮いてしまって具合が悪い。何と言っても角が多いのが問題だ。考えてみれば、今までにやったものはどれも角なんか無いか、あっても緩やかな角ばっかりだったのだ。一枚のビニールレザーで上、三段分割部の表面、シフト部を連続させて作ろうとしたことにどうも無理があったようだ。どうやってもスムーズなカタチにならない。仕方がないので方針を少々変える。

結局のところ、全ての問題は三段分割部との繋がり方なのだ。上と横、横と三段分割部、上と三段分割部、シフト部分と三段分割部、これらを別体パーツとして考えてみることにする。そこで、三段分割部の横に貼ってあるビニールレザーを表面まで持ってきて、それと上下が上手く繋がるようにしてみる。しかし、どうしても継ぎ目の部分がよろしくない。やっぱり両面テープじゃこういう細かい部分は無理があるみたいだ。でも、これ以上の手段はどうにもこうにも思いつかない。仕方がないので、継ぎ目がなるべく上手く繋がるように、その継ぎ目部分をミリ単位で上に下に斜めにと動かして、何とかそれっぽいカタチにする。うーん、横から見ると継ぎ目ばっかりでカッコ悪いなあ。まあいいか、前から見たらそんなに違和感無いし。早速本革シートの横に置いて雰囲気を味わう。自分で欠点が判っているだけに、あんまり気分が良いもんじゃないなあ。ま、何も貼らないともっと違和感があるから、これで良しとしますか。

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