いすゞピアッツァで湘南・伊豆の定番撮影地を巡るツアー
ちょっとばかし暇を頂いたので出かけてみました。
復活させるはずだったIrmscherを、車検取得どころか一転して手放すことになってしまったので、急遽JR130の車検を取ることにした。
こちらは最近までチマチマ乗っていたのでそれほど目立った不具合は無く、車検ぐらいなら問題ないと考えていたのだが、車検切れ直前になって以前からたまに無点灯状態になっていたデジパネが遂に完全停止してしまった。スピードメーターが動かないと車検に通らない。これはまずい。
ちょっと前に部品取りのXESからスピードメーターコントローラーを外してあったので、これに付け替えたところ、あっさり復活した。ついでに今まで駄目だった水温計や電圧計も復活して万々歳である。しかし、最近復活傾向にあってたまに動作していたオドメーターは全く動かなくなった。オドメーター単体で駄目になったのかもしれない。さらに言えば、イグニッションキーをオンにしたときの”OK”も表示されない。この辺りの原因はよくわからない。
ついでなので、スイッチがポロリと落ちてしまっていた左右サテライトスイッチも部品取りXESのものに交換した。
車検が切れるまさにその日の出社前にJR130を工場に持って行くと、つい先日に手放すことを決めたIrmscherが奥に鎮座していた。Irmscherは近日中に引き取られる筈なので、これが最後の顔合わせとなる。Irmscherの中にある部品や私物をJR130に移し、いつ引き取られてもいい状態にしてから会社に向かった。
軽く10日はかかるだろうと思っていたら、何と5日後には連絡があり、もう終わったとのことであった。但し、ブレーキパイプやら下回りの錆はこちらも酷いので注意して乗れとのこと(何をどう注意していいのか判らないが)。
元々その気は無かったのに気付いたら2台、3台と車が増えていた(しかも同じ車種)といった事例は、世間一般的には若干特殊ながらも皆無ではない程度に存在する。俺の場合、おおっぴらに2台、こっそり1台の3台持っていた(乗っていたとは言わない)のだが、様々な事情が重なり、一気に2台減ることになった。
まず1台は部品取りで持っていたJR130 XES。これは置かせていただいていた場所の都合によるものなので仕方がない。やろうと思えば別の場所を確保してそこに移動することも出来なくはないが、保管するための場所代、移動させるための手間(タイヤはパンク、エンジンがかかる見込みなし)、移動費用等をかける踏ん切りがつかず、取り外し可能な部品を外した上で処分することにした。
15年放置していた車を処分することは、それで大変だ。久しぶりに目にしたXESは、パッと見はボロいが、放置期間の割には程度が良い。潰すのは勿体無いが、とにかく仕方がない。
タイヤはどうにもならないのでオークションで1円落札したスタッドレスに交換した。デジパネやらドラコンやら何やらの電装部品は外した。ボンネットが生け垣に突っ込んでいて開けられないため、エンジンルーム内がそのまんまなのが惜しまれる。とはいえ、そのまま使える部品はあまり無いとは思うが。
部品取り車はいつか処分せざるを得ない運命なので仕方がない。「せっかくのXESなのに勿体無い」とはしばしば言われるのだが、だからと言ってそのような発言をする人が引き取ってくれるわけでもない。残念ながらそんなうまい話はない。だから結局「仕方がない」に行き着いてしまうのだ。
問題はもう1台、JR120 PIAZZA NERO Irmscherの方。
諸事情により車検継続を諦めて休眠していたIrmscherは時間とともにボロさを増し、遂にブレーキが壊れ、どうにかこうにか近隣某所に身を寄せたところまでは以前書いた通り。
そのIrmscherを、JR130 XEの車検切れに伴い復活させることにした。3年以上放置した車なので一筋縄ではいかないのは目に見えているが、とりあえずわかりきっているところだけ自分でやる。パンクしたタイヤは格安落札した新品タイヤに交換し、バッテリーも新品を用意した。
整備工場まで牽引するためにJAFを手配し、ブレーキが効かないIrmscherを外に出した。この場所に置いていたのは約1年半なのだが、パッと見ですぐにわかるほど錆が進んでいる。屋根やらドアやら、ありとあらゆるところにポツポツと点錆がある。タイヤ交換すべくジャッキアップしようとすると、ジャッキアップポイントは錆で崩れ落ち、全く存在しなかった。
このあたりから嫌な予感がしたが、とにかくIrmscherは予定通りJAFの手により工場に運ばれていった。
年末故に暫く放置されていたIrmscherの状況が伝えられたのは、工場入りの約20日後であった。ブレーキはマスター油漏れとパイプ劣化、エンジン回転不安定、電装系あちこち駄目なのはある程度予想の範囲内だったのだが、タイヤ交換時に気付いてしまった錆は相当酷かったようで、よほど金をかける気がないなら処分したほうがいいのでは、とのことであった。
覚悟していたことではあるが、乗用車に興味が無いディーラーの整備士が言っていることならともかく、古い車に理解のある整備士の方に言われてしまうと、別の意味で踏ん切りがつく。
こうして、車検を取るつもりで工場に持ち込んだIrmscherは、急転直下、手放すことになった。それならそれで処分する方面での手間がかかるのだが、幸いなことに部品取りまたは修復ベースとして丸ごと引き取っていただくことになった。
モヤシ炒めとバターロールを食いながら金を貯めて買ったIrmscherを手放すのは勿論しのびないし残念だ。しかし、それほど変わらないレベルでボロいJR130 XEを抱えている状況でさらにIrmscherを直しながら乗ることは現実的ではない。
3年以上前から車検もなく、ここ1年半は手元にさえ無かったのだから、今更無くなっても何かが変わるわけではない。どちからというと、手放す決断をするために3年半を要した、という気がする。
黒で始まり、黒と白になり、そこに赤が加わってから15年。一気に黒と赤がなくなり白を残すだけになった。白はいつまで持ち続けられるのだろうか。
今回の騒動(?)で得られた知識は以下の通り。今後これが役立つ日が来るのかどうかは不明。
Vespa LX125を買う時点で一度は手放すと決めたセロー。しかし、どうにもこうにも売り出す踏ん切りがつかず、だからと言って乗るわけでもなく、K1100RSとLX125の間で居心地悪そうに惰眠を貪っていたセロー。そのセローが、遂に軽トラの荷台に乗せられて遠くへ行ってしまった。
2009年に入手し、その翌年に北海道を走った。その後も自衛隊演習場やら林道やらをたまに走っていたが、ここ数年はLead90をエンジンブローで手放したことと、ツーリングに行く機会自体が減少していたこともあり、完全に下駄バイク化していた。LX125を入手してからというもの、ますます「無くても困らない感」は増していたのだが、だからといって捨てなきゃ困るかというとそんなこともないわけで…
手放す踏ん切りをつけるべく、最後のキャンプツーリングに出かけた。目的地は、北海道を思い起こさせるだだっ広さが売り物の「ふもとっぱら」。フロントタイヤにほとんど溝がないため、超がつくほど安全運転・・・のはずなのだが、三国峠あたりで突然のゲリラ豪雨に襲われたり、最後の最後までグダグダだった。
ヤフオクで91,000円で買ったセローは、その後16,000kmほど走り、その数年後に再びヤフオクに現れ、106,000円で落札された。何とリセールバリューに優れたバイクなのだろうか。その間に実施した整備記録を事細かに記載したことと、放置車両ではなく現役車両であることが高額落札の要因だろう。
遂にセローは去っていってしまったのだが、なんとなく、またそのうち乗るような気がしている。
10月第1金曜日というツーリングシーズンが弊社の創立記念日で休みになるので毎年この時期はロング(というほどでもないが)ツーリングに行っている。今年は最後に残された自身バイク未踏破県である和歌山県に行くことにした。
なお、よくよく考えてみれば奈良県も走ったことがなかったことに走行中に気付いたので、急遽目的地に奈良県も追加した(どっちにしろ行きか帰りに通るのだが)。
元々2泊3日を予定していたが、天候不順により1泊2日への変更を余儀なくされた。三浦半島の付け根あたりに住んでいる自分からすると、紀伊半島はもはや大陸にしか見えない巨大さであり、ここを関東から1泊2日で走破することはかなり無謀だ。そこで伊良湖~鳥羽間のフェリーを活用して疲労削減と昼寝時間確保を図ることにした。伊良湖港は高速から遠いため、それほど時間短縮には寄与しないし、金額的にも大差ないので、疲労削減にしかならない。
何しろ最大の目的が47都道府県をバイクで走破することなので、このツーリング自体に明確な目的があるわけではなく、良い道と言われているところを走り、ありがちな名所を訪れ、少しだけ名物を食う、極普通のツーリングである。
ルートは以下の通り。
以下淡々とツーリング中の出来事を。
2日間の走行距離:1459km
2年前に続いてユーザー車検。勝手知ったる湘南陸運局へ。
前回の経験があるので特に戸惑うこともなく・・・と言いたいところだったが、税金関連の手続きが簡略化されており、手順が1つ減っていた。それ以外はほとんど同じ。前回から走行距離が延びていないこともあり、あまり直すところもなかった。フロントブレーキの戻りが悪くて引きずり気味という不具合はあるのだが、そんなものを車検で見るわけもなく、無事に車検証は交付された。
この日はセローの一時抹消手続きをしたのだが、車検に時間がかかりすぎた(家を出るのが遅かっただけ)ため、午前中の手続きには間に合わず、一時間半ほど時間を潰して午後出直す羽目になった。これがこの日一番の失敗。
5月下旬、冬季通行止めが終わった六十里越周辺と沼沢湖を中心に一泊二日のキャンプツーリングに出かけた時の記録を淡々と。
燃費はだいたい20km/L程度。なんだか振動が増えてきた気がするので、また同調をやり直さなければならないようだ。メンドクサイ。
一体何がどうなってイマドキのVespaなんて買うことになってしまったのか。その経緯みたいなもの。
そのへんの散歩や買い物に大活躍していたLead90を2010年にエンジン焼き付きで廃車にしてしまって以来、スクーターの代わりにセロー225をアシバイクとして使っていた。セローはアシとしては非常に優秀ではあるものの何だかんだでバイクであり、やっぱり原付二種(125cc)スクーターが欲しいと思っていた。
「なんか違う」と思いつつ、どうしても困るわけでもないので騙し騙しセローを使っていたものの、葉山に引っ越してからというもの、その「なんか違う」感は高まる一方。例えば夏場ちょっと海に泳ぎに行く、とかいう時にスクーターとオフロードバイクでは「ちょっと」具合が若干違っているわけであります。これは両方乗ったことがある人しかわからないかと。
そうは思いつつ、しつこいようだが「どうしても困るわけでもない」ので、なかなか踏ん切りがつかない中でやってきたのがフロントタイヤの摩耗。もうそろそろスリップサインがツライチになってしまいそうだ。ここでタイヤを替えればあと数千キロは乗れるが、それは即ち今年の夏においてもアシはスクーターではなくセローであるということを意味する。去年の夏、何度「スクーターがあればよかったのに」と思ったことか。それほど深く考えるまでもなく、セローのタイヤ交換よりもスクーター購入を選択することになった。
車両の買い替えというのは突然の出物、消耗品の劣化、ナントカ切れ(車検だったり保険だったり)、生活パターンの変化(により乗らなくなった)、あとは金銭的問題が大半の理由。今回もその例に漏れず、フロントタイヤがそのきっかけとなった。
スクーター代として考えていた予算は、10万円。ちなみに前に乗っていたLead 90は5万円だった。しかし、10万円を想定して中古バイクサイトやオークションを調べてみると、10万円で買えそうなものはかなり限られていることが見えてきたので、セローを手放すことを前提に20万にした(セローの車両売却代+数年間の任意保険代相当)。
自分にとってのスクーターは基本的にアシであり、それ自体に何らスペシャルなものは求めていないのだが、今回はセローを手放してスクーターを入手することになるので、多少は面白味があったり、所有欲を満たせるものが欲しかった。アシとはいえ通勤で使うわけではないので、極普通にシグナスやリードでは面白くもなんともなく、全く食指が動かない。面白味って何だと言われても困るが、要するに一癖あればそれでいいのだ。
但し、足元に荷物を置きたいので、フラットまたはそれに近いことも必要条件になる。
一癖ある国産スクーターというと、例えばBW’sあたりなわけだが、今のBW’sはどうにもこうにもガンダムチックというか、無駄なゴテゴテ感が凄くて、自分がそれに乗っている姿を想像したくない。だからといって今更2スト100ccの旧型BW’sなんて、すぐに壊れそうで買う気になれない。それはBW’sに限った話ではなく、さらに言えばスクーターに限った話でもなく、ここ10年くらいの国産車のデザインは個人的には全くピンとこない。それならいっそのこと旧車を・・・ということでジェンマやシグナスの古い型について調べてみると、さすがにそろそろ部品供給もやばそうだし、程度良好車に出会える可能性も低そうだ。そんなわけでフツーの国産車はほぼ候補から消える。
そこで半ば消去法で、タイヤマハあたりのわけのわからない並行輸入車と外車を調べ始めた。外車とは言っても台湾かイタリアぐらいしかないのだが。台湾製品は、いかにも対シグナス、対マジェスティ、またはインチキVespaみたいなものが多く、あんまり興味がわかない。東南アジア向けのヤマハやホンダのものにはなかなか面白そうなものもあるが、10万単位の金を出してまで欲しいとは思えなかった。残るはイタリア。アプリリアのSR125 motardあたりはなかなか面白いが、部品供給やら何やら不安が多すぎる。
というわけで、最後に残った選択肢が元祖スクーターのVespaだった。
Vespaと言われて想像するのはこんなやつななんだけど…
{This photo is by Jonathan Ponce on flickr}
今度買うスクーターは嫁さんも乗るかもしれないので、ハンドチェンジ&混合給油の古いヤツはその時点で却下になり、買うなら今時のAT VespaとかModern Vespaとか言われているものになる。
というわけで、個人的にVespaに思い入れがあるわけでもなく、カタチに惚れ込んだわけでもなく、どっちかというと「ちょっと風変わりなモノ」として面白そうだった、そして「そんなに皆良いって言うなら一度くらい乗ってみてもいいだろう」という程度の理由で、いわゆるModern Vespaを探すことになった。
このModern Vespa、クルマでいえば現行miniや現行ビートルなんかと近いものがあり、普段は現行miniを見るとなんだか釈然としない気分になる自分的に、今回の選択はどうなのかと思ってしまうのは否定しない。
Modern Vespaで125ccのものは、そもそもET4, LX, Sのどれかしかない。Sの四角いライトとメーターは趣味じゃないのでET4, LXのどちらかになるが、ET4は最終年式でも10年落ちなのであまり出てこない。事実上LXの一択。ここでもまた消去法。
LXにも2010年頃を境にキャブとインジェクション(ie)、さらには最終型の3 valveと3種類あるが、買えそうな価格帯だと大抵キャブかie。ieは燃料ポンプに持病があるらしいけど、K1100RSの燃料ポンプ交換経験があるのであんまり気にならない。
ちなみに最新型のPrimaveraはデザインも洗練されていて、素直にこっちの方がLXより格好良いと思えるが、まだ出たばかりで新車しか無いので予算オーバー。Primaveraが普通に中古で買えるような値段まで落ちてきたら考えるかもしれない。
これまで4台のバイクを個人売買やYahoo!オークションで買った経験上、それらには何のアレルギーもないので、当然のようにオークションを探す。しかしLX125はあまり出てこない。たまに出てきても中古車屋並に高い。
オークションなのに安くないのでは意味が無いので中古車屋を探すが、LX125の中古車は少ない。検索サイトを見ても数台しかない。そこでレッドバロンの実店舗を巡ってみると、最初に行った港南店でLX125 ieの白、4500km走行で風防とリヤキャリアがついたものが245,000円だった。
値段、程度は「まあこんなもんか」だったが、白という色が微妙だった。そこで近隣のレッドバロンやPIAGGIOディーラーを巡ってみたが、LX125の中古は置いていなかった。あったと思ったら150だったり、50だったり。レッドバロンのお兄さんに在庫検索をしてもらったが、多走行車なら20万程度のものもあるが5,000km程度のものはやはり25万円前後になるようだ。意外と高い。若干ながら予算オーバーだ。
横須賀のレッドバロンにはLX125 ie 3vの新車が307,000円で置いてあった。客観的に見れば、5万円程度の差で3vの新車だったら全然悪くない話なのだが、スクーターに30万も払うというのは自分的にどうにもこうにも許せない。K1100RSでさえ285,000円で買ったのに、それより高いスクーターというのはどこかおかしい。そんなつまらない理由でこの新車も見送る。
そこで、ちょっと前から埼玉の中古車屋に出ていた「3000km走行、237,000円、紺、2010年式 LX125ie」を見に行くことにした。葉山からは少々遠いので見なかったことにしていたのだが、色々と調べていくにつれてこの車両はかなりの上物に見えたので、現物を見ておいても後悔は無いだろうと思えた。店に行くまでのガソリン代も安くなってきたことだし。
まだ売れていないことを電話で確認した上で見に行くと、少なくとも外見はネットに載っていた画像の通り上物だった。おそらく車庫または屋根下+カバー保管だろう。ナンバーがないので試乗できないが、エンジンの調子は悪くなさそうだ。価格交渉してみると、自賠責3年も含めコミコミで275,000円(車両代は約210,000円)に値引きしてくれた。他店やオークションで、この程度・この値段・この色のものが再度現れる可能性はほぼなさそうに思えた。遂に思い切るタイミングが来たようだ。
2015年1月24日、遂にVespa LX125ieを買ってしまった。3ヶ月前には思ってもいなかった展開。
せっかく埼玉まで来たので、幸手まで行ってジョイフル本田に寄り、併設スーパーで寿司を買って帰った。
さて、リヤに箱をつけるか、それともキャリアにするか、サイドスタンドはどうするか・・・なんていう楽しい悩みに没頭するかと思いきや、本業で大トラブル発生。LXのことなどこれっぽっちも考えることなく納車日を迎えたのであった。
COMMENTS