Archive for 'MOTORCYCLE'

K1100RS 定期メンテ記録(51,849km)

このところ週末を狙ったように雨ばっかり降る。
朝から昼過ぎまでは曇りという天気予報だったので、オイルとフィルターを交換した。
4月の岐阜ツーリングがなければ、こんな怪しい天気の時に作業しないんだけど、出来る時にやっておかないと危なっかしくてしょうがない。雨が降っていないというだけでマシだ。屋根付きガレージでもあればねえ。

前回オイルを換えてから約10ヶ月、3,000km。乗ってないなー。
オイル交換頻度も当然のように落ちるので、なんだかずいぶん久しぶりにオイル交換作業をするような気がする。

実際、ウェス代わりのペーパータオルを用意していなかったり、当たり前のことを忘れていて困ったことになってしまった。オイルまみれの手のままウロウロするのはみっともない。

IMG_6285 moto-binsで買った互換品フィルター

使用オイルは、定番のシェブロン20W-50。しばらくどこのCOSTCOにも在庫が無かったけど、最近金沢シーサイド店で復活していたので、気兼ねなく使える。

実は、オイル交換は実はそれほど重要ではなく、東北ツーリング中に壊れかけたシートカウルを直すことが本当の目的。辛うじて外れなくて済んだものの、固定部に負荷がかかって割れてしまっていたのだ。

IMG_6279 危なかった

シートを外して、続けてシートカウルを外す。Kのシートを外すのは実は初めて。今までどうにかこうにか外さずに済んでいたけど、遂に外さざるを得なくなった。やってみたら簡単な作業だった。今まで外さなくて損した。

IMG_6280

どうやって直すか考えものだけど、とりあえず外したシートカウルの破損部分をグラスファイバーでちょっとだけ覆ってみた。どこまでグラスファイバーを派手に貼るべきか考えたが、結果的にショボく貼ってしまった。

IMG_6283 もっと豪快にやれば良かったか

他にもプラグ掃除、LLC交換、各部油脂類の残量確認なんかをやろうかと思ったところで雨がポツポツときてしまった。天気予報より2時間早い。しっかりしてくれウェザーニュース。仕方なく片付けをする。オイル交換、カウル修理と、節操なく手を出したせいで、片付けが終わる頃にはかなり濡れてしまった。カウル類は固定できず、当然試運転もできず。

空に文句を言ってもしょうがないことは十分承知しているけど、こうも続くとうんざりだ。2月末からずっと雨ばっかりなんだから、せめてツーリングの日には晴れていただきたい。

みちのく一人旅2011

去年に引き続き、K1100RSで東北に行ってきた。

台風で壊れたカウルの修理を無理矢理終わらせたのは、このツーリングに間に合わせたかったから。倒れる前はセローで行く気持ちの方が強かったのだが、修理をしているうちに、K1100RSで行きたい気持ちが強くなり、試運転の結果、Kで行くことにした。

ウチの会社の創立記念日が10月第1週の金曜日で、たまたま4連休になったので、堂々と(?)4日間行ってきた。4連休という時点で、行き先は、ほぼ自動的に東北に決まっていた。しかし、東北を4日間というのは本当にミニマムだ。ぜんぜん時間が足りない。

今回は、以前からやっている自分用東北旅行基金を使ったので、俺のソロツーリングにしては贅沢(?)な旅になり、ホテルや旅館にも泊まり、高速道路も積極的に使い、そこそこ多めの土産物などを買った。しかし、思いつきで道を決めてしまい、強引な旅程になる悪癖は相変わらず。

東北の、特に災害被災地に行くということに逡巡はあったのだが、結果的には行って良かったと思っている。使い古された言い方だが、百聞は一見にしかず。

【概要】
走行距離:2214km
消費ガソリン:107.61L
燃費:22.2km/L
天候:10/8の昼間の午後(高速道路走行中)に降雨。それ以外は晴れまたは曇り

【費用】
ガソリン代:14948円
宿泊費:16830円(ホテル、健康ランド、温泉宿)
道路代:12800円
食費:6531円
風呂:620円
雑費(土産、ネジ類etc):14794円
合計:66403円

ちなみに去年は46320円。去年は全て健康ランドに宿泊で、1000円高速実施中だったため、その金額差が大きい。あと、雑費も去年の倍ぐらいある。買い物しすぎた。

【走行ルート】

ちなみにこのログは、htc AriaにインストールしたMy Tracksで取得した。iPhoneのMotion-X GPSでも取っていたが、こちらは何度か勝手にログ取得を停止してしまっており(おそらく原因はiOSのマルチタスク)、バックアップとして念のため取得していたMy Tracksのログが役に立った。

【今回の「あたり」または、良かったこと】

  • 南三陸のホテル観洋は素晴らしいホテルだった。崖の上の露天風呂からの眺めが実にいい
  • 気仙沼の道の駅で買った「うにごはん(450円)」がうまかった
  • 八幡平の産直で買った大福がうまかった
  • 八幡平の「ふけの湯」がワイルドで良かった。岩手側にある藤七温泉全体の雰囲気は似ているが、こちらの方が客が少なく秘湯感が高い
  • やっと味噌カレー牛乳ラーメンにありつけた
  • 龍泊ラインの南下方向ルートは良い
  • 津軽半島西岸の直線道路も南下走行が良い。但し晴れの日に限る
  • 修理したアッパーカウルは、長距離の高速走行や転倒にもめげず、最後まで耐え切った(転倒によりヒビは入った)。信じてよさそうだ

【やらかしたこと】

  • 東北道を北上中、佐野SAにて、トップケース装着用の台座を固定するネジ(4本中前側2本)が緩んでいることに気付く。慌てて締め直す。
  • 那須高原SAにて、トップケース装着用台座のネジを確認するため揺らしてみたところ、その台座が固定されているシートカウル自体がガタガタしていることに気付く。確認すると、シートおよびシートカウルをフレームに共締めしているボルトが2本中1本無くなっていた。さらに、シートカウル自体をフレームに固定している箇所のネジ穴(2箇所)のうち1箇所が破断寸前になっていた。給油をしたガソリンスタンドで、同径、同長のプラスネジをもらい、その場をしのぐ。その後、コメリで購入したボルトに交換。
  • 国見IC近くのコメリにてネジ止め剤を購入し、ネジに塗布。しかし、その後新北上大橋付近で再確認したところ、トップケース装着用台座固定ネジが緩んでいた。車載工具のメガネレンチにはオフセットが無いため締めづらい。そのため、ダイソーでオフセットのあるメガネレンチを105円で購入し、再度ネジ止め剤塗布後、強く締めた。後から考えると、単純に締めが甘かった可能性が高い。かなり分厚いスプリングワッシャーが使われていて、相当な力で締めないといけないのだが、少々遠慮してしまった。カウルの中にあり、目に見えないため、手の感覚で判断するしかないのでこうなった
  • 道の駅で停車したところ、右側のサイドカバーがいきなり落っこちた。シートカウルのボルトがなくなり、ガタついていた影響で外れかけていたようだ
  • 津軽半島の高野崎にて、駐車場から右方向に曲がろうとしたところ、操作を誤りエンスト。たまたま前輪だけが段差に乗っており、足つきが非常に悪い状態で、しかも右側に若干倒れた状況でエンストしたため、なすすべなく右側にゴロリ。自分はそのまま一回転して受身を取ったため全く無傷。ミラーが外れ、直したばかりのカウルの塗装とパテが剥がれた。ミラー付け根のプレート(というか、ミラー固定用の突起)はかなり曲がったが、車載工具のプライヤーで無理矢理曲げて戻した。パニアケースにも勿論傷が付いたが、パッド部分のため気にならない程度。
  • トップケースに日本酒の小瓶をそのまんま放り込んでいたところ、しっかり固定していなかった(荷物を満載にしていなかった)ためあちこちに激突し、蓋が少々開いてしまい若干の酒が漏れ、トップケースが酒臭くなった。
  • RAMマウントにiPhoneを固定するためのマウントを使用しているのだが、念のため女性用の髪ゴムを巻いて押さえていた。しかし、出発時にいきなりこれを無くし、予備も蓮田SAで早くも無くしてしまった。もう1本予備はあったが、どうせ無くしそうなのでもうやめた。その後、地震で凸凹が激しい箇所も多く通ったが、iPhoneが吹っ飛ぶことはなかった。RAMマウントを信じていいらしい。
  • 十和田湖から金田一温泉まで、R104を使うつもりでいたのだが、面倒なのでナビに任せたら狭い・暗い道を選んでしまい非常に疲れた。結局最後はR104に合流。どうせ後悔するなら自分で選んだ道で後悔したかった
  • 当初は行く気は無かったのだが、思いつきで気仙沼まで行ってしまった。それ自体は別にいいのだが、案の定大きく時間をロスし、一ノ関から八幡平まで高速を使う羽目になってしまった。
  • あおもり健康ランドで畳敷きの休憩コーナーに寝てしまった。五月蝿くてあまり寝られず。絨毯敷きのリクライニングコーナーにすべきだった
  • 津軽半島の東岸を北上中、あまり意味も無くあちこち停まりまくってしまい激しくタイムロス。その後の旅程に大きく支障をきたし、せっかくの好天だというのに岩木山スカイラインは走れず、その後も弘前〜黒石なんていう1区間だけを東北道を使ったりして時間短縮に励む羽目になった
  • R455沿いの蕎麦屋が美味そうな雰囲気だったので寄りたかったのだが、時間の余裕があまりないので諦めた。結局空腹に耐えられなくなりSAでじゃじゃ麺を食べたのだが、何故か大混雑していて時間がかかった。どうせ時間がかかるなら蕎麦にすれば良かった
  • 古川ICから乗った時点で既に東北道は渋滞していた。これを抜けた後、鶴巣PAの手前で予期しない渋滞が始まり、うんざりしてさっさとPAに入ってしまった。その後ベンチでボケーとしながら待ったが、目の前の渋滞はなかなか解消しない。しびれを切らして出発し、ほんの少し渋滞を走ると、すぐに解消してしまった。どうやらこの場所は登り坂渋滞の先頭付近に位置しているようだ。こんなにすぐに解消するなら何十分もボケーとしているんじゃなかったと後悔した

【画像集】

試運転

アッパーカウルを取付けた翌日の夜。早速試運転のため高速へ・・・行く前に、用事があったので藤沢市北部にある実家に寄る。実家は非常に狭いところにあり、普段だったら車かセローで行くところだが、この日ばかりはK1100RSで行く。

エアクリーナーとゴムを替えたエンジンは、アイドリングの時点で以前より明らかに調子良く動いていることが判る。いざ動き出すとそれはさらに顕著になり、まるで電動モーター車に乗っているかのように、気持ち悪いほどのスムースに回る。初めてK100RSに乗った10ウン年前を思い出した。エンジンフィールを楽しんでいるうちに、あっというまに実家に着く。とりあえずここまでの移動ではカウルは問題無かった。

狭い敷地内に入れることにも苦労したが、出すほうはもっと大変で、置いてあった植木鉢を移動させたりしながらなんとか足の置き場を確保してようやく脱出に成功する。Kの取り回しはやっぱり良くない。

気を取り直して東名高速厚木ICに向かう。ETCゲートを抜けて高速に乗り、とりあえずは法定速度より若干低い速度でトラックの後ろを巡航する。たまに身体を起こしてアッパーカウルをのぞきこむ。特に問題はない。そこで若干速度を上げてまた巡航。問題無い。速度を上げたり下げたりしながら巡航し、中井PAに到着。カウルは相変わらず問題無い。そしてエンジンも相変わらず絶好調・・・なのだが、以前から発生しているカタカタコトコト音は変わらない。

IMG_4488

大井松田ICで降り、ちょっとだけ西湘バイパスを走って自宅に戻る。約80kmほど走ったが、特に問題は感じられなかった。

たかだかこの程度の距離で問題無かっただけで完全復活宣言するのは危険だとは思うが、K1100RSが台風で倒れ、カウルが割れ、それを直している間に、何としてもKで東北に行きたい気分が高まってしまい、東北ツーリングにはKで行くことにした。壊れる前は6:4でセローのつもりだったのだが。

アッパーカウル修理:取付け編

仕事が終わった後の月曜日の夜。帰宅直後に吹き付けたパールの上塗りも乾いた(ように思える、というか思い込む)ので、カウルを取り付けてしまうことにした。

塗装が終わったから着ける、というより、週末に迫る東北ツーリングにK1100RSで行くか、セローで行くかの選択をしなければならないので、とにかくさっさと動かしてみたかったのだ。仕上がりには不満だが、もう時間がない。

まずはアッパーカウルにフラップとスクリーンを取り付ける。カウルが割れた、というより折れた関係で、本来あるべきところとは若干ズレたところにネジ穴が位置しているようで、スクリーンの取り付けには少々無理矢理感が漂うが、もはやどうしようもない。フラップについても同様。

ここまでは室内の作業だが、これから先は外での、暗い中での作業になる。本当は会社を午後半休とかして太陽の下で作業したかったのだが、作業を始めてしまったのでそのまま続ける。

カウルに限らず機械部品というものは、外すことよりも装着の方が難しいことが多い(固着して動かないネジとかは除いて)。このカウルもその例に漏れず、装着にあたってはパズル作業を強いられる。外したときの手順を思い出しながら作業するのだが、その時点では既にカウルが壊れていて、本当に正しい手順で外したのかどうかはっきりしないのも問題だ。しかも暗いので余計にやりづらい。

それでもどうにかアッパーカウルをはめこみ、じゃあナットで固定しようかと思ったところで念のためハンドルを左右に動かすと、取り付けたばかりの某電子通行料金支払機器がカウルに干渉してしまうことが判明した。色々と試行錯誤したが、なかなかいい塩梅のところで取り付けることが出来ず、結局はステーのバーを取り去り、ハンドルブラケット部に直接取り付けることで解決した。これだと機器は横向きになってしまうが、まあしょうがない。

このステー、元々ネジ止め剤が塗ってあったこともあり、ただバーを外したりするだけで一苦労。試行錯誤も簡単ではない。これだけで無駄に一時間前後の時間をロスしてしまった。

その後も燃料系・水温系のステー等と格闘しながらパズル作業を続け、終わったころには既に日付が変わって1時間経っていた。時間が遅いことは判っていたため、なるべく静かに作業をしたので、余計に時間がかかってしまった。

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さすがにこの時間から試運転に行くわけにはいかないので、ただ片付けるだけでこの日の作業はおしまい。ここまでを終えたところで、連日の長時間作業の疲れがどっと出てきた。

アッパーカウル修理:塗装編

(後日掲載)

カウルが無いうちにメンテナンス

せっかくカウルがないので、この隙にできることはやってしまおう、ということで、ちょっとしたメンテナンス作業をした。

まずはエアクリーナー交換。エアクリーナーを引っ張り出すためには、ボックスに吸気するためのダクトを外さないといけない(外さなくてもできるのかもしれないけど邪魔くさい)ので、カウルが無いうちにやっておいたほうがいい。

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余計なものが何も無いので簡単。エアクリーナーを外し、新旧並べて比べてみても、多少汚れている程度でしかなく、違いがあんまりよく判らない。まあ、少なくとも3万キロ以上は使ったので無条件で交換する。

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続いては、小さいくせに劇的な効果があるという噂のゴム(部品名はPROTECTION CAP)。ちなみに部品は一つ84円。3つのうち2つが割れまくりで、1つは無傷っぽかったが、3つとも換えた。これは単に抜いて挿すだけ。

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さらに続いて、某電子通行料金支払機器を取り付ける。

まずは給電するために配線を加工した。グリップヒーター用の配線を使うと良いという話を聞いたのだが、俺のK1100RSにはグリップヒーターがない。予備配線がどこかに隠れているはずなのだが、残念ながら発見できなかった。仕方がないのでポジションランプから+配線をとり、1Aの管ヒューズを挟んでおいた。-側は、タンクの下で他の配線がアースをとっている箇所があったので、同じところから取った。

ちなみにこの配線、理想を言えば防水コネクターを使うべきだと思うが、普通のギボシ端子を使ってしまった。

配線を完了し、機器を接続して動作を確認した。すくなくとも通電は問題ない。あとはコレをどこに固定するか。一体型なのでマジックテープで適当に留めておいたり、タンクバッグに放り込むという手段もあるが、悩んだ挙句、セローからステーを移植する方法を選択した。

ステー自体は、若干強引ながらハンドルバーに固定することができた。しかし、プラスチック製のハンドルカバーのような部品に切り欠き部を設ける必要がある。本来はこのカバー自体を外して加工すべきところだが、配線を抜くのが面倒だったのでそのまま強引に作業してしまった。

余計な箇所に傷がつかないように雑巾で覆い、糸鋸でガリガリ切る。この部品はそれなりに頑丈なため、糸鋸ではなかなか歯が立たない相手なのだが、他に手段もないのでひたすらガリガリする。

やっと切り終えて装着してみると、残念ながら切り欠きが足りないことが判明。またガリガリする気力が無かったので、電動ドリルに砥石をつけて削る手法を選択。ちょっと間違ったらメーターをガリッとやりそうな状態だったが何とか耐え切り、強引ながらも装着を完了した。いざ装着してみると、実はこんなにバッサリ糸鋸で切る必要は無かったことがわかったが、後の祭り。

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こうして固定された某電子通行料金支払機器だが、いざアッパーカウルを取り付けると干渉してしまうことが後になって判明するのだった。

作業実施時の走行距離:49,395km

アッパーカウル修理:整形手術編

スクリーンに続いて、アッパーカウルの修理をする。

まず、パズルの如くバキバキに割れてしまったカウル右側の部品を集める。残念ながら全ての部品は集まらず、ところどころ歯抜けになる。雨で流れてしまったのだろうか。無いものはしょうがないので、あるもの同士をエポキシ系接着剤で固定する。部品が無いところは、エポキシパテを埋める。この状態で一晩放置しておいたら、それなりに固まっている。まずは第一段階通過だ。

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続いて、折れてしまったカウルを接合する。これは左右とも折れているので、同じことを2回やらなければならない。そのまま接合しようとしても、裂けたグラスファイバーが邪魔をしてしまい、ぴったりとくっつかない。そのため、ささくれているグラスファイバーを削り落としては噛み合わせを調べる作業を繰り返す。

IMGP4758

バキッと折れたことによって破断面が歪んでいる(たいてい膨らんでいる)ため、どうやってもうまくツライチにはなってくれないのだが、ある程度妥協できる範囲までもっていく。本気で直すなら、この後で削りまくって平滑化するのだろうが、今回はそこまではしない。ここまできたところで、やはりエポキシ系接着剤で固定する。ただ放置するのではなく、なるべく真っ直ぐになるように、テープで傾きを矯正しながら乾燥を待つ。

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強度はともかく、カウルっぽい格好になったところで、裏側からFRPで補強をする。接合に使ったエポキシ系接着剤は、それなりの接着力だが、あくまでそれなりだ。これだけで100km/hの風圧に耐えられるわけがない。そこで、カウル裏側にFRPを貼って補強する。本来は、表側からも貼ってサンドイッチにすべきところだが、見栄えが著しく悪化するので裏側だけにしておく。

IMGP4766

この作業自体は、サーフボードの修理、ピアッツァの錆取りで散々やっているし、道具や素材も揃っている。早速やろうとしたところ、去年使ったポリエステル樹脂が硬化してしまっていて出鼻をくじかれる。やはり修理費用ゼロ円では無理だった。セローでホームセンターに出かけてポリエステル樹脂を購入し、補強作業を始める。

ポリエステル樹脂と硬化剤を紙コップで調合して、補強箇所に置いたグラスファイバーの上に乗せるだけ。こんなの簡単簡単、と調子に乗っていると、誤って硬化剤を大量に入れてしまい、おびただしい熱を発してしまったりする。そんなトラブルがありながらも作業は終わる。

乾燥後、手で押したり曲げたりしてみた限りは、きちんと固定できているように感じる。この補強が成功しているかどうかは、ポリエステル樹脂&硬化剤の接着力にかかっている。グラスファイバーがどれだけカウルに密着してくれるか。かなりの接着力であることは経験上判っているが、これ以上は神頼みの他にやることはない。

接合が完了したので、あとは表側接合部の仕上げだ。そのままパテ埋めしてもいいのだが、塗装面が浮いてしまっている箇所は、試しにプラリペアを流し込んでクランプで固定してみる。これはうまくいったようだ。溝が深いところにも、同じくプラリペアを流し込む。ある程度平らになったところで、薄づけ用のラッカーパテに切り替える。

IMGP4768

そして最後は耐水ペーパーで仕上げる。500番のペーパーでしつこく擦る。やはり接合部の浮きは隠し切れず、ミミズ腫れのような状態になってしまうが、これはもう致し方ない。気合を入れて削りまくれば平らになるとは思うが、今回はそこまでやる気は無い。

IMGP4773

ここまでの作業は順調だが、問題はこの先。最大の難関、塗装が残っている。

と思いきや、実は順調でも無かったことが後になって判るのだが。

すごいぞプラリペア

まずはスクリーンから修理することにした。
要するに、買ってきたプラリペアをさっさと使ってみたかったのだ。

IMGP4737

プラリペアなんていうものは初めて使うので、いきなり割れたスクリーンそのものを直すのではなく、ポッキリ折れてしまった固定部分から直すことにした。説明書の指示に従い、プラリペアが浸透するように破断部を削ったりしてから、セロテープや油粘土を使って仮留めする。若干グラグラするがしょうがない。そこにプラリペアを流し込む。ニードルから粉に液体を落とし、ゼリー状に固まったものを破断部に置くのだが、慣れないと失敗ばかり。ちょっと汚くなってしまったが、どうにかこうにか破断部を覆うことができた。

IMGP4733

数分待つと、ガチガチに固まった。かなり乱暴に扱ってもビクともしない。まるで折れたことが無い新品のようだ。プラリペア自体、この手の修理では実績があるが、正直言って疑ってかかっていた。しかし実際に使ってみたらこの強度。そのへんの接着剤の比ではない。

調子に乗って、その他の固定部も修理する。6箇所のうち4箇所が折れてしまっているので時間がかかるが、やっているうちに慣れてくる。その流れで、割れてしまったスクリーンも修理する。裏側から見た仕上がりはイマイチどころか溶接みたいな汚い仕上げになってしまったが、表側からの感じは悪くない。このままでもいいが、薄付けパテを入れるか、タッチペンをしつこく重ねていけば、かなり誤魔化せそうだ。

強度面でも問題無さそうだ。裏側からグラスファイバーで補強しようかとも思っていたのだが、その必要は無さそう。気になるなら、細く切ったテープでも貼っておけばいい。何もしないよりはマシだ。

さらに調子に乗ってフラップも直す。折れた右端は、既に慣れてきたプラリペアで直すだけ。

IMGP4751

問題は曲がってしまった反対側だが、ドライヤーで熱しながらじわじわと力を入れることで、ある程度は戻すことができた。

しかし、横方向の曲がりだけではなく、フラップの軸方向にも捩れていることが判明。もしかすると最初からこういう作りなのかもしれないので、とりあえずこのままにしておき、問題があればアッパーカウルの修理完了後、組み立て時に対処することにした。

直す気分になった

台風が通過した翌日。普段どおりに目を覚まし、メールで午前半休の申請をして、さっさと二度寝した。申請なんて寝る前にやっておけばよかったのに、失敗した。

K1100RSが壊れるかどうかに関わらず、会社から自宅に帰ることを決めた時点で、翌朝は普通に出社する意思がなかった。仕事の谷間だし、午前半休しても何の問題も無い。

2時間半かけて帰宅した時点で午前1時半。それから倒れたK1100RSを起こしたり、飛んでいった物置の屋根やビーチサンダルを探したりした。その後、ネットに向かってブツブツ嘆いたり、自棄酒を飲んだりしているうちに朝の4時。

たかだかバイクが壊れただけでこれだけ凹み、どこにぶつけていいかわからない怒りや虚脱感に包まれるのだから、自然災害で家族や家を失った方々はどれほどの喪失感を覚えたのだろう。

二度寝から目覚めると、午後出社でさえでも遅刻しそうな時間だった。慌てて家を出る。K1100RSを包み込んでいたはずのボデーカバーは真ん中から真っ二つに破れており、本来あるはずのアッパーカウル上半分は無くなっている。メーターの向こう側の景色が丸見えの、見慣れない光景。こういうことがあるたびに、目が覚めたら何事も無かったように元通りになっているんじゃないか、なんていう子供じみた妄想をするが、残念ながらそれが実現したことはない。

IMGP4743 姿が変わるわけが無い

台風の影響が残っているのか、東海道線の列車ダイヤはまだまだ乱れていた。乗るつもりだった列車は運休になり、その代わり、こんな状況下にもかかわらず運転している快速アクティーが通過していく。さらに湘南新宿ラインの列車を見送り、その次の列車に乗った。ただでさえ遅れていたのに、駅に停まる度に時間調整をするため、どんどん遅れていく。

二度寝のおかげで全然眠くない。暇な車中で、なんとなく新品部品価格を調べる。今回の主な破損箇所はアッパーカウルだが、正確に言えば以下の3つになる。

  • アッパーカウルそのもの
  • スクリーン
  • スクリーン上端のフラップ

アッパーカウルが$650、スクリーンが$170、フラップが$80。これにアッパーカウルの塗装代がかかる。正直言って高い。ここまで金を出すなら乗換えを考えたくなってしまう。

オークションで中古を探してみたが、タイミングが悪いのか、それとも元々滅多に出てこないのか、アッパーカウルは無い。サイドカウル等の価格からの類推だが、2万~3万くらいだろうか。まあ出せない額ではないが、無いものは買えない。出てくるのを待っていても何も進展しない。

つまり、乗ろうと思うのなら、さっさと新品を買うか、壊れたカウルを直すしかない。前日までは、凹んでいて直す気にもならなかったのだが、特に何かを決意するまでもなく、ごく自然に気持ちが修理する方向に向かっていた。二度寝してから吹っ切れたのだろうか。

とりあえず修理方針を決め、必要な材料を揃えよう。

アッパーカウルは国産車のようなABS樹脂等ではなく、グラスファイバー製。そのため、補修はFRPとエポキシ系接着剤が良さそうだ。左側はキレイに割れた(ささくれているが)のであまり苦労はしなさそうだが、右側は複雑骨折の如く複数に割れてしまい、見つからなかった部品もある。そのため、穴埋め用のエポキシパテも必要になる。

IMGP4718 やっと集めてこんな感じ

スクリーンは普通のプラスチック(材質不明)。これは割れてしまっているのだが、幸いなことにキレイにスパッと割れているので、プラリペアに頼ってみることにした。

IMGP4717

フラップは、右端の固定部が折れ、左端は曲がってしまった。折れたところはプラリペアに頼る。曲がってしまった方は、熱しながら曲げ戻すぐらいしかないだろう。

それ以外に、アンダーカウルやサイドカウル、ミラーも傷だらけなのだが、これらは2年前にも同じように台風でコケているため、既に見慣れた光景になってしまった。これはタッチペンでお茶を濁すことにする。

IMGP4746

殆どの工具と素材は、手持ちの錆取り道具でまかなえる。持っていないプラリペアとエポキシパテを、ヨドバシカメラのプラモデル売り場で買って帰る。ポイントで買ったので1円もかからなかった。こういう出足をすると、最後まで全く金を使わないで直したい気がしてくるが、さすがにそうもいかないだろう。

こうして、久しぶりに実物大プラモデル的な作業が始まった。

また倒れた

東海道線の大幅な遅れにより、夜1:30に帰宅すると、予想できたものの見たくなかった光景が待っていた。

Photo Sep 22, 1 46 48 AM

よりによって、停めてあったピアッツァにぶつかってカウルが割れてしまった。
あと50cmずらして停めていれば、ここまで酷いことにはならなかったのに。

Photo Sep 22, 1 48 02 AM

ちなみに、隣に停めてあったセローは何ともなかった。

これで台風で倒れるのは2回目。ウチの前は丁度風の通り道になっていて、強風の影響をモロに受ける。ここに住んでいる限り、こういう大型車は乗っちゃいけないような気さえしてくる。正直、今はかなり萎えてしまっていて、直す意欲があんまりない。エンジンがかかるかも確認していない。夜だから、というわけではなく、そんな気分にならない。

幸か不幸か、ピアッツァはほんのちょっと、目立たない程度に凹んだだけだった。