北海道2010 写真集
せっかく撮ったので。
(左側の赤い虫眼鏡アイコンを押すと大きいマップが開きます)
(写真は全てiPhoneのジオタグ付きのもの。クリックでコメント→拡大)
【概要】
走行距離:8326km
消費ガソリン:131.46L
燃費:29.1km/L
天候:概ね晴れ。8/23(夜)、8/24(朝)、8/25(夕方)のみ降雨あり
達成したこと:ライダーの聖地(開陽台)、オフロードライダーの聖地(函岳)の両方を制覇
【費用】
ガソリン代:17593円
宿泊費:9040円(宿x2、健康ランドx1、キャンプx3)
道路代、フェリー代:36400円
食費:22344円
風呂:1920円
雑費(土産、ホクレンフラッグ、洗濯etc):8382円
合計:95679円
【今回の「当たり」】
・昆布刈石展望台
・函岳
・クッチャロ湖キャンプ場
【今回の期待はずれ】
・湧洞沼
行きたかった箇所が元々分散していた(十勝の林道、南十勝の昆布刈石展望台、道東の多和平、道北の函岳、クッチャロ湖など)ため、少々強引なルートになった。
今になって客観的に見ると、これはセローで走る距離(ルート)じゃないだろう、というのが正直なところ。とはいえ、走っている本人としてはそれほどの距離は感じなかったし、勿論苦痛でもなんでもなかった。率直に言って、K1100RSでの山陰・四国より全然疲れなかった。それは、軽くて扱いやすい車体故の気楽さ、足付きの良さ、ポジションの楽ちんさが大きな要因だと思う。
今回が初めてのオフロードバイクでの北海道ツーリングだったが、魅力的な脇道と、人知れず存在する自然に恵まれた北海道なだけに、非常に楽しめた。次にどのようなバイクで行くかと言われれば、まず間違いなくオフロードバイク、しかも比較的小排気量のものを選択するだろう。林道を走りたいというより、どこにでも入り込める安心感と、軽快な操作感による気楽さを選択したい。それは、北海道ツーリングにおいては、大型バイクで得られる様々なメリットを補って余りある。まあ、あくまで北海道では、という限定付きではあるのだが。
そもそも、次に行くとしたら、もっと距離が伸びない旅程を選択するだろう。さすがに3回も行くと、有名どころは大概行った。もう焦ってあちこちウロウロする必要はない・・・と、終わった直後は思うのだが、いざ行ってしまうとまたウロウロ病が顔を出すのだろう。
どこかの誰かがスーパー袋をガサガサさせている音で目が覚めた。
時間はまだ7:30。どうせ船内放送で起こされると思っていたのだが、意外な形で目が覚めた。今日はそもそも目覚ましすらかけず、自力で目覚めることを放棄していたのだが。
広いロビーに出て、テレビを見ながら最後の北海道風朝飯を食う。おにぎりはどうでもいいとして、ソフトカツゲンはこれで年単位でのお別れだな。その後は朝風呂に入ったり、デッキに出てボケーとしたりして、10:00の仙台港着を待つ。
ロビーで座っていると、船内放送が入った。到着が少し早まり、9:30になったらしい。自分の寝台に戻って片付けをする。陸地までは数百メートルというところを進んでいるのだが、相変わらずSoftBankは圏外だ。本当に使えないキャリアだ。悪態をつきながら片付けを継続する。着岸が完了した頃にはさすがに圏内になる。放送に促されるように車両甲板に降りる。
適当に荷物を積み直して外に出る。暑い。何だこりゃ。ちょっと積み直し作業をしただけで汗だくになる。10:00前の仙台でこれか。先が思いやられる。
このまま東北自動車道で真っ直ぐ帰ってもいいのだが、セローで高速を走ってもまるで面白くないことと、福島県の海沿いには行ったことがないこと等の理由により、暫く一般道を走って海沿いを南下し、その後常磐道で帰ることにした。とはいえ、地図など持ってきているわけがないため、Highway Walkerの縮尺が大きい地図と、navicoの内蔵地図だけが頼りだ。
とりあえず県道10号を南下する。仙台空港あたりまではかなり車が多く、今回の選択が失敗だったと何度も舌打ちする羽目になっていたが、それを過ぎると、東北の農村地帯らしい風景と走行感がやってきた。田んぼの中や海沿いをひた走る道は、つい昨日まで走り回っていた北海道のそれと、それほど大きく変わらない。さすがに道の広さは降雪地帯である北海道の方が上だが、真っ直ぐさやだだっ広さに関しては大差がない。
navicoと、あとは自分の方向感覚だけを使って、適当に南下する。快適だった道がいきなりセンターラインも無い道に化けるあたり、さすがは県道だ。しかし、それもまた東北の県道ツーリングの味だ。やはり東北は県道に限る。松川浦、東電福島原発の展望台等を経て、常磐道の暫定終点である富岡ICから高速道路の人になる。約3時間のプチ東北ツーリングは、なかなか満足できるものだった。このエリアに何らかの理由で来ることはまずないだろうから、そういう意味でも貴重な体験だった。
今までがそこそこ変化に富んでいただけに、高速のつまらなさが際立つ。すぐに飽きてしまい、四倉PAで昼飯にした。魚が美味そうだったのだが、北海道でも何故か食い損ねた刺身定食を食うのは癪に触るので、ナマはやめて魚天丼にした。これはこれで美味い。
その後もどうにもこうにも走る気になれず、1時間近くPAでダラダラしてしまった。これではいつまで経っても帰れないので、気を取り直して先に進む。中郷SAで給油し、続いて守谷SAでも給油。遂に自宅まで100kmを切った。あとは首都高と横浜新道で一気に戸塚だ。
守谷SAを出て暫くすると渋滞になる。うざい。ここまでの車列を見るのは久しぶりだ。本当にうざい。当然のように中央をすり抜けするが、無駄に中央寄りを走るベンツがとにかくうざい。よく見たら電話をしながら走っている。こういうのには近づかないに限る。ずっと渋滞したまま首都高に入る。こちらも渋滞だ。小菅を抜けたあたりでようやく流れ始めるが、東京港トンネルでまた渋滞。少し疲れを感じて大井PAで小休止。
その後も湾岸線を走る。つばさ橋あたりから富士山がよく見えるようになる。富士山を目にすると、帰ってきた感が高まる。ベイブリッジとみなとみらいが夕景に映える。狩場線を経由して横浜新道に入り、戸塚でまた小休止。遂に残り20kmを切った。
いつもの渋滞を抜け、結局最後までノートラブルのまま、19:25に無事自宅に到着した。本日の走行距離は450km。9日間の総走行距離は3826km。よく頑張ったぞ、セロー。仙台〜茅ヶ崎間の意外な遠さに驚くとともに、毎日のようにこのぐらいの距離を一般道で走っていたことにもまた驚く。
その後、ピアッツァに乗ってラーメン屋「まつり家」に行って締めのラーメンを食して、今回のロングツーリングは幕を閉じた。部屋の中で山積みになっている荷物を見ているうちにどっと疲れてきた。今日の寝床は久しぶりに自分のベッドだ。いい眠りにつけることだろう。
本日19:25、無事帰宅完了。
総走行距離3826km。
今日は力尽きたので、詳細はまた後日。
とりあえずこちらでも・・・
http://twilog.org/msota_RS
健康ランドの館内放送によって7時に起こされた。目覚ましはもう少し前にかけていた筈なのだが。それなりに熟睡できたのだろうか。結局、自力でちゃんと起きたのは昨日のクッチャロ湖だけだったか。
ちょっと寝転がってダラダラし、朝風呂に入ってから出発する。近くにあったオカモトセルフで給油し、セイコーマートで朝飯にする。結局朝飯は最初から最後までセイコーマートのおにぎり2個だった。モスバーガーの北海道限定ざんぎバーガーを朝飯にするか最後まで悩んだのだが、おにぎりで統一する方を選んだ。しかし、それとセットのソフトカツゲンが何故か品切れで、はっさくカツゲンにする羽目になってしまった。これだったらざんぎバーガーの方が・・・
気を取り直して美瑛方面に向かう。その途中に就実の丘というのがあるので寄ってみる。そこまでの道にダートがあるので走ってみる。農場の中を一直線に走るこのダート、北海道らしくて良い道だ。
そしてダートから舗装路に戻る。まるでジェットコースターの道のようなアップダウンをクリアし、就実の丘に到着。目の前には十勝岳。いい眺めだ。
そこでボケーとしていると、レンタカーでやってきたオジサン、オバサンに話しかけられる。この方々、先日の天人峡での洪水被害に遭い、自衛隊のヘリで助けられたらしい。今日には道路が開通するので、自分の車を取りに戻るのだそうだ。
就実の丘から国道に出て、美瑛の道の駅に向かう。ここで「青い池」の場所を確認する。青い池はつい最近入れるようになった場所のため、俺の2008年版ツーリングマップルには載っていないのだ。地図をゲットしたので、さっさと現地に向かう。まあどうせ看板ぐらい出るだろう。
白金温泉、吹上温泉に向かう道道を淡々と走っていると、ビジターセンターを過ぎたあたりで青い池の看板が出た。いかにもつい最近無理矢理木々を伐採して作りました的な駐車場にセローを停め、歩いて青い池に向かう。500mほど歩いたところに池はあった。確かに青いが、エメラルドグリーンの方が近い。どっかで見た写真だともう少し青が強かった気がするのだが、先日の雨で濁ったのかもしれない。いずれにしても、神の子池の神々しさにはかなわない。
道道に戻り、望岳台に寄ってから吹上温泉露天風呂に向かう。土曜日だから混んでいることを危惧していたのだが、運がいいことに先客は一人しかいなかった。今日は当たりだ。そこで、今まで混んでいて入れなかった上段に入ろうとすると、猛烈に熱い。あの熱かった相泊温泉より熱い。とても入れるようなものではないので諦めて下段に入る。こっちも充分熱い。後から来たオジサンが持参していた水温計によれば、44度だそうだ。人が少ないのでのんびりしようかと思ったが、のんびりする間もなく熱さで追い出される。まあ出たり入ったりするのも気兼ねなくできるので、それはそれで良い。
無料露天風呂を充分堪能してセローのところに戻る。どう見ても風呂にいる人数より停車車両数の方が多いのだが、これらは皆ここに居ついている車中泊者のようだ。布団を干したり、洗濯物を干したりしている。そんなオジサンとちょっと会話をして、吹上温泉を去る。
今まではこの後は単に下山していたのだが、今回はさらにこの上にある十勝岳温泉に向かう。温泉に入る気は無いのだが、PAがあるらしいので行ってみることにした。そこまでの道は、高度を稼ぐために今までよりもさらに勾配がきつくなる。そしてPAに着く。高さはあっても、あまり開ていないので眺めはそれほどでもない。どちらかというと、登山口的な役割みたいだ。
一番上まで来たのでとりあえず満足して下山する。さて、そろそろ苫小牧に向かうことを考えなければならない。しかし、帰路で散々目にする「千望峠」
の看板が気になる。そう遠くないので行ってみる。確かにまあまあな眺めなのだが、そこまで看板を出しまくるほどの場所でもないような気がする。
実はここはジェットコースターの道の終点に近いので、折角なのでジェットコースターの道にも行くことにした。もう何往復もしたので新鮮味も驚きも無いのだが、この道は単純に楽しい。そして、出口、というか本来の入口のそばにある「農家の店」というところでゆでとうきびを食べる。やっぱり茹でたては実に美味い。オマケでくれたプチトマトもまた美味い。
空腹感が満たされたところで、再びジェットコースターに乗る。続いて江花パノラマロードにも行く。このあたりはセットで楽しめる。何度も行っているのでもはや迷うことは全く無い。
もうちょっと行ってみたいところもあるが、そろそろ時間的に限界だ。諦めて苫小牧に向かうことにしよう。苫小牧へは、夕張経由で向かうことにした。一旦国道に出て給油し、その後裏道に抜ける。一瞬R38を通り、道道を経てR452に入る。あとはひたすら夕張方面に走る。
このR452も、昨日の霧立国道と同じく交通量が非常に少ないワインディングロードだ。これもまた存在する意義を疑いたくなるような道だが、その昔の石炭採掘時代からの歴史もあるのだろうか。SoftBankがずっと圏外なのも同じだ。とにかくひたすら走り続け、途中で三菱大夕張鉄道の遺構や保存車両などを見ながら夕張、というか紅葉山に出る。北海道に来た初日に寄ったこの場所に、最終日にまた来てしまった。
夕張ICから道東道に乗る。これまた初日と同じだ。これに乗ってしまうと苫小牧までは一気に走るだけだ。北海道の道なんて、一般道も高速道路もあまり変わらなかったりする部分もあるが、やはり高速道路に乗ってしまうと「帰る」感が高まってしまう。
あーあ、もうあのだだっ広い一本道も、誰もいないワインディングロードも走れないのか。
苫小牧東ICで高速を降りる。そして、普通だったらR36を西に向かって苫小牧のフェリーターミナルに行くところだが、反対側に曲がってラーメン屋「味の大王」に向かう。ここのカレーラーメンを食わないと苫小牧に来た気がしない。昼飯を食わずにとうもろこしだけで済ませたのは、カレーラーメンを遅い昼飯にしたかったからなのだが、ちょっと遅くなり過ぎた。
味の大王はきちんと営業していた。当然頼むのはカレーラーメンで、0円マップのクーポンで味玉もつける。他に客が居ないのですぐに出てきた。あーこれだこれだ。この味だ。普通のラーメンも美味いんじゃないかと思うが、多くても年に1回しか来れないと思うと、他のものを頼むのは勇気が出ない。
次に向かうのは、明野にあるセイコーマートである。苫小牧ではここでだけ、函館にあるハセガワストアーの名物「やきとり弁当」を買えるのだ。これをフェリーでの夜食にする。どう考えても食い過ぎなのだが、食いたいんだからしょうがない。やきとり弁当自体は苫小牧名物でもなんでもないのだが、道東や道北をメインにすると、苫小牧以外で食えるところがないのだ。それと、明日の朝飯のおにぎり2個も当然買う。これで遂におにぎりコンプリートだ。
あとはフェリーターミナルに向かうだけだ。無呼、遂にあそこに行かざるを得なくなったか。一番来て欲しくない時が来てしまった。馬鹿みたいに広い片側4車線の道をダラダラ走る。夕日に映える山々を見ながら走っているうちに、左折する交差点に来てしまった。これから乗るフェリーがどんどん大きくなってくる。仙台行き、と書いてあるところにバイクを停める。あー行きたくねえ。
しょうがないので乗船手続きをする。簡単に終了。ほどなくして乗船が始まる。さて、気を取り直して乗るか。前回仙台行きに乗った時は、乗り遅れそうになって大慌てで乗ったので、どんな乗り方をしたか全く覚えていないのだが、今回普通に乗ってみると、今まで乗ったフェリーの中でもトップクラスの楽勝さだった(ちなみに最悪だったのは横須賀~大分間のシャトルハイウェイラインだったが、既に航路廃止で会社もない)。
エレベータに乗って客室に向かうと、B寝台なのに巧みに個人スペースが確保された実にうまい作りの客室だった。続いて船内を探検してみると、とんでもない豪華さに驚く。いわゆる豪華フェリーとかいうものじゃなくて、これは単なる定期航路のはずなのに、これは一体何なんだろう。パブリックスペースも豊富で、一人でダラダラ過ごす場所が豊富にある。これに乗ってしまうと、大洗航路なんて乗りたくなくなる。
出航とともにSoftBankは圏外になり、暇な時間が続く。コンセント付きのOAエリアなる場所で、俺はこの文章を書いていた。そろそろ風呂にでも入り、やきとり弁当を食いながら、最後のサッポロクラシックを飲み、じっくりと今回のツーリングの回想でもしよう。明日は灼熱の仙台~茅ヶ崎の移動が待っている。身体がついてくるのだろうか。
本日の走行距離:330km(やっと普通の距離になった)
iPhoneのアラームで目が覚めた。
このところアラーム以前に他の何かで目覚めていたので、久々に普通に起きた気がする。今日はそこそこ距離を走るので気合を入れて5時台に起きたのだが、目覚めは悪くない。
一通り片付けをして、湯を沸かして珈琲を淹れる。今まではメンドクサがって朝の珈琲はセイコーマートで済ませていたが、もうちょっとクッチャロ湖の眺めを楽しみたいのと、これが最後のキャンプの朝だということもあって、ちょっと真面目にやってみた。自然の中で飲む熱い珈琲はやはり格別だ。
やっぱり慣れてくるもので、片付けがやたらと早く終わった。7時ちょっと過ぎにクッチャロ湖を後にし、ツーリングマップルに載っている「クローバーの丘」なる場所に向かってみる。それはキャンプ場対岸の丘の上にある。行ってみると、そこはクローバーではなくクローバの丘だった。確かに全く目立たない場所で、単に眺めの良い高台という感じだが、素材が良いのでいい眺めだ。
丘を降りてR238に戻る。さらにその向こうには猿払村道のエサヌカ線という、ひたすら真っ直ぐな直線道路がある。さらにそのもう一つ向こう側には海沿いのダートがあるらしい。そこで、欲張ってどちらも走ってみることにした。
とりあえずエサヌカ線を端まで走る。去年も走ったが、とんでもない直線道路だ。そこから海方向に曲がるとすぐにダートが始まる。これは、まあ単なる砂利ダートなのだが、ボロボロの漁業施設を過ぎたところから道が怪しくなる。あまり使われていない道のようで、道路両側の雑草が激しく生い茂っていて、まっすぐ走っているだけで雑草にぶつかりまくる。まともに走れるのは四輪の轍部分だけで、中央部分は草が生い茂っていて走れない。これは大変だ。
単なる苦痛だったダートを暫く走ってエサヌカ線に戻る。そのうちさすがにエサヌカ線も終わってしまい、R238に戻る。去年キャンプした道の駅さるふつ公園で、温泉がどうなっているか確認してみる。去年はどういうわけか温泉じゃなくて単なる銭湯だったのだが、今日は何の張り紙も出ていないので、温泉が復活したのだろうか。それとも、開き直って銭湯宣言したのだろうか。
続いて向かうのは宗谷岬だ。宗谷岬側からR238を南下する際は、道が非常にいい感じなるので、それが反対側からだとどうなるかと期待していたが、それほどでもなかった。ここはやっぱり宗谷岬からのアプローチの方が良さそうだ。
程なくして宗谷岬に着く。3回目なので特に感動はない。まあ、ここに来るのは半ば儀式だ。最北端のガソリンスタンドで給油するのも3回目になる。例によって「今この瞬間は俺が日本で一番北の端っこにいる人間だ」感に一瞬浸り、適当に写真を撮り、何となく土産物屋を眺める。
さて、宗谷岬を訪れた目的は、岬ではなくて宗谷丘陵だ。ここは牧草地を縫うように実にいい感じの道が広がっていて、素晴らしい景色が楽しめるのだが、地図を見る限り何箇所かダートがあるらしい。早速公園から丘陵に登り、ダートがある方向に行く。単にR238に下るだけっぽいダートがあるはずのところを誤って通り過ぎてしまったのだが、誤った先の道の方が良さそうなのでそっちに行ってしまった。この道は初めて通るのだが、一般人が誰もこない隠れステージみたいでいい感じだ。調子に乗って突き進んでいると、道がいきなりダートになってしまった。どうやらこの道はツーリングマップルに載っているダートらしい。さっきの道が実はここに繋がっていたとは。いやーセローで良かった。これがK1100RSだったら涙目になっていたはずだ。この道は、前方に利尻富士が見える素晴らしい道なのだが、基本的にはひたすら下りで、最後はR238にぶつかって終わる。
ちょっと走り足りない感じがするので、通常の舗装路で再び宗谷丘陵の旅に戻る。いつもバイクを停めて撮影をしている場所で停まる。これで基本的には満足したので、あとは冒険だ。
撮影ポイントの少し手前にダートがあることに気付いたので、ちょっとだけ戻って入り込んでみる。試しに進んでみたが、途中の分岐で意味不明な看板が現れる。これじゃ判断できないので、迷ったら真っ直ぐの法則従って直進。しかし、最後は牧草地で終点になってしまった。仕方ない、そろそろやめとくか。
R238に戻り、最北端のセイコーマートに寄ってソフトカツゲンで一服し、稚内森林公園に向かう。ここの奥に、利尻、礼文が見える丘があり、そこまでのアプローチがダートらしい。行ってみると、今までのダートよりも人が来ないからなのか、雨で出来た溝などか多くて走りづらい。周囲の景観は良いが、あまり見ている余裕はない。丘に着くと、確かに利尻、例によってはよく見える。放送施設はちょっと邪魔だけど。
さて、あとは今回のクライマックス、オロロンラインだ。その前にノシャップ岬でトイレ休憩。単なる漁港と観光地なので景色はイマイチ。そしてオロロンライン、というか道道106号に入り、南下開始。
いやーやっぱりこの道は良い!
一直線さで言えば他にも道はたくさんあるけど、景色や雰囲気まで含めるとやはりこの道は間違いなく北海道の道トップ3に入る。
今までは時計回りで走っていたが、今回は逆回りなので新鮮な感じだ。この道は、稚咲内から抜海の
間が最も気持ちの良い場所なので、反時計回りだといきなり最高潮に達することになる。そういう意味でも、やっぱり時計回りの方がいいのかもしれないが、まあたまには逆に走ってみるのもいいもんだ。
稚咲内で一旦内陸に入って豊富に向かう。腹が減ったので昼飯にする。駅前にある来々軒という店で味噌ラーメンを頼む。何というか、どさん子ラーメンとかサッポロ一番的な昔ながらのラーメンだった。
次に向かうのは、駅近辺から6kmほど内陸に入ったところにある豊富温泉。この温泉は石油臭いらしい。町営の温泉施設に入ってみる。ここには湯治客も来るらしく、湯治湯と普通の湯、2つの風呂がある。それなりに有名なところのようだ。早速湯に入るべく浴室に入ると、その瞬間既に石油臭い。何だこりゃ。石油臭が嫌いな人には拷問だろう。まあそんな人はそもそも入ろうともしないだろうけど。
体を洗って湯船に浸かる。湯には油が浮いている。妙に身体がスベスベするのは、油のせいなのだろうか、それとも泉質のせいなのだろうか。湯自体はいい感じだし、石油臭も慣れると何ともなくなるので、次第にこのスベスベな湯が気持ち良くなる。あまり浸かりすぎると眠くなるので、適当なところで上がる。
そして再びセローの人に戻る。ちょっとだけ国道を走って、再びオロロンラインに戻る。北緯45度の碑などを見つつ走り続け、道道106号が終わり国道232号に出る。ここから先も増毛あたりまではオロロンラインなのだが、どうしてもオロロンライン=道道106のイメージがついてしまっている。
手塩を抜けて、ツーリングマップルに載っている怪しい町道を走る。調子に乗って走っていると、ここからがハイライト的な場所で工事通行止めになる。
なんだか今回はこういうのが多い。仕方がないのでR232に戻り、淡々と走る。R232も、それ自体は非常にいい道なのだが、やはり道道106の後だと分が悪い。そういう意味でも、やっぱり時計回りが正解だ。この道沿いには旧国鉄羽幌線の遺構が多く残っていて、それを探しながら走るのもなかなか面白い。道の駅富士見で小休憩し、初山別のホクレンで給油する。残念ながらホクレンフラッグは品切れ。道北版の青旗を入手するチャンスはこれが最後だったのだが。
今日の寝床は旭川健康ランドの予定だ。この健康ランドには過去少なくとも2回、もしかすると3回行っていて、どういうわけか訪問回数が多い場所だ。何となく、行かなきゃいけないような気がしてしまう。もし天気がよくて夕日が見れそうだったら羽幌や留萌あたりでのキャンプも考えるところだったが、雲が多いので夕焼けぐらいしか見えないと思ったほうが良さそうだ。ある意味思い残すことなく旭川に向かえる。
旭川には苫前から霧立国道ことR239で行くことにした。苫前でオロロンラインに別れを告げて東に向かう。ツーリングマップルによると、この道はGSすらも無いワインディングロードとのことだが、ホントに何もない道だ。添牛内までの50kmほどで、擦れ違った車は一桁で、一台の車にも追いつかなかった。沿道に何もないのはまだしも、通過する人さえ居ないこの道は何のためにあるのだろうか。その間、SoftBankは当然ながら最初から最後まで圏外のままだったが、DoCoMoは律儀に霧立峠に基地局を立てていたりする。こういうところに会社の姿勢の差が出ている。
添牛内から士別に向かう道では多少車が増えてくるが、さっきまでよりは、というレベルであり、相変わらずガラガラ。トヨタの試験場前などを通過して士別の市街地に出る。昨日通ったところを30時間後に反対方向に走っている。そう思うと道北はちょっと駆け足だったと反省する。今回は道東の比重を上げすぎた。次に来る事があれば、もう少し道北で長く過ごしたいところだ。
士別剣淵から道央道に乗り、旭川北で降りる。そこで食べログでラーメン屋を探してみたが、あまり出てこない。とりあえず国道まで出て再調査すると、健康ランドに行く途中に一軒あった。他にも何店かあるのだが、どうも軒並み閉まるのが早く、既に7:30で閉まっているところまである。あまり迷わずに近場で済ませることにした。
店の前に着くと「味噌ラーメン よし乃」という看板が出ている。旭川と言えば醤油じゃないのか?と思ったが、面倒だし、地元に根付いていそうな店なので良しとする。出てきた味噌ラーメンは、非常に具沢山で食べがいのあるものだった。ちょっと辛いあたりが寒いところの食い物だという気がする。札幌みたいに凝ったものではないが、これはこれで良い。
そして旭川健康ランドに着く。金曜だからだろうか、駐車場はかなり埋まっている。何時の間にかバイク置き場というものが出来ていたのでそこに停める。荷物の整理をしていると、知らないオバチャンが割引券をくれた。実はWebのサービス券を印刷してあったので同じく割引になるのだが、折角なので有り難くいただき、活用させてもらった。
健康ランドの中は、今までとあまり変わりはなかったが、ロッカーが新しくなったような気がする。いつものように薬湯やサウナに入り、ほとんど空が見えない露天風呂でボケーとする。何度か来ていると勝手がわかっているので落ち着いてダラダラできる。
風呂から上がり、今まで入っていたレストランではなく、別の居酒屋に入って晩酌にする。こちらの方が閉店が遅いので都合が良い。ビールとグレープフルーツサワー、そして豚串と枝豆。酒を飲みながらこの文章を書いていたが、さすがに疲れていたらしく一気に眠気が来てしまい、最後まで書くことは諦めた。現金で会計を済ませ、レストルームに入る。あっという間に寝てしまった。キャンプやホテルより健康ランドの方が落ち着くってどうなのさ。
本日の走行距離:465km
ずっと目覚まし以外の何かに起こされ続けているが、今日は下痢に起こされた。予定より早く目が覚めたのに、宿を出たのは予定より遅れた。何が当たったのだろう。川北温泉の飲泉だろうか。
今日は基本的に道北の日なので、そこまでは高速でさっさと移動する。北見から丸瀬布まで一般道で行き、あとは高速で士別剣淵に行くだけなのだが、丸瀬布までが思いのほか遠くて時間がかかる。結局、士別剣淵に着いたら11時を回っていた。10時頃には着いていたかったのだが、仕方がない。
士別で給油し、名寄の道の駅で(もち米が名物らしいので)大福を買い、美深の「ぴうからーめん」で塩ラーメンを食べる。道北内陸部のこのあたり一帯には初めて来るのだが、どっちかというと、北海道よりは東北の岩手あたりの雰囲気がする。盆地だからそう思うのだろうか。
さて、ここまでは前座だ。ここからが本日のメインイベントである函岳登頂だ。どっかに書いてあった受け売りだが、函岳はオフロードライダーにとっての開陽台的な場所なのだそうだ。前日セローで開陽台に行った俺としては、函岳にも行かないわけにはいかない。
函岳に行くには、美深の北の方にある道道から、美深歌登大規模林道に入り、途中で函岳方面に分岐する、約30km弱の林道走行が必要だ。情報によれば、それほどきつい道ではないみたいだが、ちょっとばかり緊張する。
林道の入り口に到着した。すると、看板が立っている。美深歌登大規模林道の加須美峠から歌登方面が崩落のため通行止めになっているらしい。函岳に行くだけなら問題無いが、函岳に行ったあとに加須美峠から歌登方面に抜けようと思っていたので、これは痛い。今後の予定が大幅に狂う。
でもまあこれは仕方がない。とりあえず函岳の頂上まで行って帰ってこようではないか。空気圧の調整など、できることはやってから林道に入る。
加須美峠までの約18kmは、まあごく普通の林道である。林道とはいえ、メジャーな林道なだけに整備もしっかりされており、危ない場面はほとんどない。あるとしたら、ビビりが入った俺が硬直して曲がりきれなくなるぐらいしか想像がつかない。そのぐらい危なげない道である。そのため、それなりのスピードで走れてしまう。
特に問題なく加須美峠に着く。そこからは函岳に向かうのだが、この道が非常に素晴らしい。ありえないほど素晴らしい眺めがそこには待っている。加須美峠より上は標高の関係か樹木が少なくなり、クマザサが多くなることも、この眺めと関係しているのかもしれない。
次第にペースを上げながら、函岳の山頂に到着。360度のパノラマ、というのは最近そこかしこで聞いたが、ここのパノラマは目に入るものは単なる山だけ。多和平や開陽台は牧場が多い。その違いもあり、函岳の方が凄いところに来たっていう感じがする。
そびえ立つレーダーの裏に回ると標識があり、あっちがオホーツク、こっちが利尻富士、なんて書いてある。オホーツク海はよく見えるが、利尻富士は、判るような判らないような微妙なところ。
登頂を記念して、名寄で買った大福を食いながら、
ノンアルコールビールで一杯やる。なんだかんだで頂上で30分もダラダラしてしまった。来た道をそのまま下に降りる。登りは1時間近くかかったが、帰りは35分ぐらいだった。まあ、多少は慣れもあるだろう。
美深のホクレンで給油し、道央仕様のオレンジのフラッグを買う。あとは道北の青か。もう帰る日も近いし、今更ながら感じもするなあ。
さて、問題はこれからだ。次の目的地は本日の寝床であるクッチャロ湖なのだが、R275をひたすら北上する方法と、道道を使って枝幸あたりに出てから北上する方法がある。時間的にはあまり変わらなそうなので、旧国鉄美幸線の遺構が見られる堂々経由にする。この時点で時間は4時。夕日をみようとしたら、6時前には着きたい。果たして着けるのだろうか。
道道49号を東に走って仁宇布に向かう。ここは美幸線の暫定的な終点だった場所だが、現在はトロッコ王国という施設になっている。しかし、美深から仁宇布までは、ほとんど人の気配すら無かった。通る車も少なく、たまにしかすれ違わない。そりゃ、こんなところを通る鉄道なんか廃止になるはずだ。トロッコ用の路線はそれなりに長い距離が残されているので、好きな人にはたまらないだろう。
仁宇布から先も、鉄道未成線の遺構が残されているらしいのだが、あまりよくわからない。道は道道120に変わるが、相変わらず人の気配がない。そのくせして道路状況は非常に良いそのため、セローの性能限界まで使えてしまう。夕日という時間は制限があるので無意識のうちに飛ばし気味になってしまうのだが、あまり良い事ではないと思う。
そしてセローは17:45に無事にキャンプ場に到着する。何とか夕日には間に合った。テントを設営しているうちに日没の時間が近づく。素晴らしい夕日だ。準備の手を休めてしばらく夕日鑑賞と撮影に興じる。そして、それが終わるとまた準備。
準備を終えて、すぐそばにある「はまとんべつ温泉ウイング」に向かう。別府温泉に続いて日本トップクラスの泉質、なんて書いてあるが、そもそも泉質って順位付できるようなものなのだろうか。ちなみに、実際にここの湯はなかなか良いので、看板倒れではない。トップクラスなのかどうかはコメントできない。
その後スーパーに行ってみたが、残念ながら刺身類は「さく」でしか売っておらず、切ったものを置いていない。これじゃどうしようもないので、結果的に晩飯はまたセイコーマートになってしまった。今日もまた、前々日に続いて居酒屋モードにすることにして、100円の惣菜類を多数買い込んだ。
テント脇に戻り、晩飯を食いながら湖を眺める。対岸には丘があるのだが、誰も住んでいないようで真っ暗だ。その下には月の光が反射しているクッチャロ湖、上には星が広がる。なんという素晴らしい景色だ。これぞキャンプの醍醐味だ。こういう「大当たり」を掴むことがあるからキャンプはやめられない。
ずっとこの景色を見ていたい。寝るのがもったいないぐらいだ。しかし、困ったことに身体に限界がくる。
明日は宗谷岬を経由して稚内を通過し、オロロンラインを南下する予定。
本日の走行距離:426km
カラスの鳴き声に叩き起こされた。
時計をみたらまだ4時台。二度寝して6時過ぎに起きる。それでも、キャンプ場を散歩したり、ダラダラ片付けたりしていたら、出発が8時前になってしまった。やっぱりキャンプは時間効率がよろしくない。まあ、それにかえられないものがあるからキャンプをしているのだが。
今日は、まずはここからそう遠くない川北温泉に向かう。R244の呆れるほど真っ直ぐな道を斜里方面に走り、途中で曲がって林道を5キロほど進んだところにある。林道とはいっても観光地化されているため、ブルドーザーが整備に入っている。それでも道は穴が多く、水たまりになっている。また、ところどころぬかるんでいて滑る。さすがにオンロードではこない方がよい類の道だ。
温泉に着くと、先客が一人いた。
このオジサンは、地元民ではない道民の方のようだ。今日は車で来ているが、以前釧路からボアアップしたモンキーで来たらしい。そりゃ大変だ。
源泉は昨日の相泊温泉と同じく熱いが、ここは水をいれても怒られないので気持ち良い。オジサンに進められるがままに飲泉してみる。ほんのりとした塩味で美味い。
満足して川北温泉を去る。
R244を挟んで反対側にある薫別温泉も気になったが、すぐに入る気にならないのでやめて、そのまま開陽台に向かう。
ひたすら真っ直ぐな道道を進み、開陽台に向かう北十九号を走る。アップダウンの具合が実に良く、走っていて気持ち良い。楽しい道はあっという間に終わり、開陽台の入り口になる。そこから開陽台に向かい、駐車場に泊まる。ライダーの聖地とも言われる場所なのだが、真っ昼間でもバイクは10台に満たない。やっぱり今年もバイクは少ない。
多和平をみた時は、開陽台よりいいんじゃないかと思ったが、やっぱり開陽台には開陽台の良さがある。展望台にいる人は、ほぼ例外なくデジカメをムービーモードにしてグルグル回っているのが笑える。俺も負けずにグルグル回り、下にある売店で牛乳を飲む。やっぱり風呂上がりは牛乳だ。
続いては弟子屈方面に向かうのだが、もっとも効率の良い道は、先日の養老牛温泉訪問時に往復してしまったので、それは避けて国道経由にする。ミルクロードで一旦西春別に出てからパイロット国道で弟子屈に向かう。
弟子屈に着くと丁度昼飯時だったので、弟子屈の交差点近くにある「弟子屈ラーメン」に入る。最近人気があるらしい。そこで魚介しぼり醤油ラーメンを食べる。麺は札幌系味噌ラーメンの麺そのもので、スープの魚介はそれほどはっきり感じられなかった。まあ悪くはないが、素晴らしいというほどでもない。食い終わった後、店内ののれんを見ていると、東京大森店があることを知ってしまった。なんだか残念だ。
ラーメン屋のすぐそばにあるホクレンで給油し、緑色のフラッグを入手した。今までたまたま給油タイミングだったスタンドで軒並み完売していたので、別に欲しかったわけじゃなかったのに、完売の看板を見ているうちに欲しくなってしまい、結局買ってしまった。
続いては津別峠に向かう。2回も弟子屈を通ってしまったのは、ここに行くには弟子屈を通らざるを得ないからだ。どこかで美幌峠より津別峠の方が全然いいという書き込みを見たので行ってみたのだが、
確かにこっちの方が全然いい。目の前にある景色は、横浜時代に見た弾道とはちょっと違うような気はしている。標高が400m高いというせいもあるだろうし、観光客が非常に少ないからというのもあるかもしれない。
元々の予定では、津別峠からまた降りて美幌峠にも行くつもりだったのだが、なんだかこれで充分な気がするのと、展望台の館内展示で秘境湖のチミケップ湖まで60分という表示を見てしまったこと、あとはそもそも美幌峠は去年2回も通ったということもあり、美幌峠はやめて、そのまま津別峠の向こう側に行ってチミケップ湖に行くことにした。チミケップ湖までの道が全てダートであるというのも興味を惹いたところだったりする。
津別峠から津別市街地までは極めて快適。国道を阿寒方面に向かい、途中で曲がってチミケップ湖に
向かう。途中までは快適な舗装路なのだが、これがいきなり終わってダートになる。油断してかっ飛ばしていたら、何の前触れもなくいきなりダートになるので焦る。しかもダートになってすぐに右折なのだ。あと1秒油断し続けていたらコケるか、森に突っ込んでいたかもしれない。
危なっかしかったのは最初だけで、あとは大したことない普通のダート。5kmほど走ると湖畔に着く。何十年も前から時間が止まったままのような湖だ。観光船の類は一切存在しないし、チミケップホテルとキャンプ場を除けば、売店や休憩所はおろか駐車場さえない。湖までのアプローチも、湖岸道路も全てダート。こういうところこそ、非道民が北海道に勝手に抱いているイメージそのまんまの場所なのではないだろうか。
別のダートを通って道道に出て、美幌を経由して女満別の道の駅に行く。時間は既に4時近く、そろそろ今日の身の振り方を確定させなければならない。呼人浦あたりでキャンプでも良かったのだが、明日もキャンプの予定なので、今日もキャンプをするとキャンプを三連荘になってしまう。これはしんどいので、今日はやっぱりビジネスホテルがいい。
楽天トラベルとじゃらんを見て、北見方面に宿を取ることにした。紋別あたりでも良かったのだが、選択肢が少なすぎる上に高い。そこで、北見の「にしの家」を予約しようとしていると、エラーが出て途中で終わってしまう。何回やってもコケる。誰だ、こんなクソシステムを作ったのは。俺がよく知っている会社が作ったらしいのだが、クッキーの扱いぐらいちゃんとやってくれ。おかげで予約だけで無駄に20分も食ってしまった。
そのまま北見にいっても面白くも何ともないので、このエリアでまだ行っていないポイントである能取岬に向かう。その途中でメルヘンの丘という美瑛っぽいスポットが現れる。とりあえず写真を撮ったりするが、周囲が普通の家なのが興醒めだ。続いて朝日ヶ丘展望台というところに行ってみるが、これも展望台の目の前が鉄塔だったりしてイマイチ。これじゃいつまでたっても美瑛は超えられないぞ。結果的にはまたしても20分無駄にしたが、これは行ってみないとわからないことだからしょうがない。
気を取り直して能取岬に向かう。途中で石北本線のキハ40二連と並走するという貴重な体験をする。呼人から網走の手前までは国道と線路はほぼ平行に走っているため、かなり長い間並走を楽しめた。
網走駅前から能取岬方面に向かう。能取岬は、下北半島の尻屋崎を思わせるような何もないところだった。これはこれで良い。そして、続いてはサロマ湖の夕陽でもみようかと思いつつ能取岬から国道方面に向かうと、途中でスコールのような夕立がきた。慌てて木陰に隠れてカッパを着込む。ここでもまた無駄な時間を食ってしまった。色々積み重なると1時間近く無駄にしている。もったいない。
せっかくカッパを着たのだが、夕立は2kmも走らないうちに通り過ぎてしまった。せっかくカッパを着たし、脱ぐのが面倒なので放置していたのだが、ずーっとウェット路面が続いているので、脱ぐに脱げない。しかもこのウェット路面、かなりのウェット具合で、たまにとんでもない水たまりが現れる。
こりゃ相当酷い夕立ちだったんだろう。そんな状況で夕焼けなんか見えるのかどうかは判らないが、それは行ってみればわかる。
しかし、ちょっと時間が遅すぎたのと、網走からサロマ湖はかなり遠いこともあって、なかなか到着できない。クソっ、あれがなければ、これがなければ、なんて考えつつ走っているうちに、サロマ湖畔のキムアネップ岬入り口に着く。焦りまくって岬の方まで行くと、辛うじてまだ夕焼けは見られた。多くの人が絶賛するだけある、素晴らしい夕焼けだ。
さて、あとは北見に向かうだけだ。こういう時は面倒なのでnavicoに任せる。Kのメンテに関しては、
若干腑に落ちない点もあったが、リルートでGPSがおかしくなるのも嫌なのでそのままにする。路面は途中からドライになるが、あまり気にしない方が良さそうだ。
北見の市街地に入ったぐらいのところで「あっぱれ亭」というラーメン屋を発見。食べログで見て見ても悪くなさそうなので入ってしまった。「白みそ」を頼んだのだが、ラーメンとしては普通な感じ。
あとはセイコーマートで酒を買って、家にはいるだけ…と思いたいが、今日は洗濯をしなければならない。
Googleで探したコインランドリーに入り、洗濯機を回す。約34分かかるらしいのでかなり暇だ。しかしこの店は9:30閉店。このペースだと、脱水完了と予定時間がほぼ同じだ。本来は乾燥機にかけたいところだが、さすがに閉店直前は無理だろう…と思ったら、店のオバちゃんは乾燥機の利用を許可してくれた。ありがたい。
そして、22:00を過ぎてやっと宿に到着しないした。あー、なんだかんだで一番疲れた日のような気がする。
今日の走行距離:約410km
起きてみると、まだ雨は降っていた。しょうがない。天気予報通りだ。
とりあえず前日もらったとうもろこしを食べる。
適当につけっ放しにしていたテレビで、高島彩が番組を降りるとか会社を辞めるとかで泣いているが、
ただでさえどうだっていいことが、こんなところにいると猛烈に下らなく思える。そんなことより、画面の片隅に映っている「空知地方で大雨警報」の方がよっぽど重要だ。
アメダスによれば、雨雲は9時半頃には弟子屈近辺を抜けると思われるので、とりあえず出発してしまうことにした。今日は、せっかく道東にいるので道東巡りの予定。本当は羅臼側から知床を一周したかったのだが、今から単純に東に行っても雨雲に着いて行くだけなので、一旦網走方面に出てから時計回りにする。これは2006年のコースとダブりまくりなのだが、まあしょうがない。
宿代+入湯税の3350円を支払い、カッパ類を着込んで出発の準備をする。雨は相変わらず強いままだが、まあしょうがない。宿を出てちょっと行ったところにスタンドがあったので給油する。燃費はコンスタントに30km/L弱。ガソリンを入れているうちに、雨が小降りになる。予定通りだ。
とりあえずそのまま屈斜路湖方面に向かう。天気が良ければ津別峠、美幌峠に行こうと思ったのだが、それらの峠は霧に遮られて全く見えない。こりゃ行くだけ無駄だ。本当は屈斜路湖半林道にも行きたかったのだが、雨の中行くのもはばかられる。八方塞がり状態だが、道道を通って藻琴に行くことにする。
こちらの道も当然ながら霧の中だが、ある程度進んだところから路面がドライになり、俄然楽しくなる。景色は残念だが、雨の中と路面がダメじゃなければ御の字だ。それでも、藻琴山登山口あたりから見た雲海は、それはそれで絶景だった。
山道をひたすら下り、藻琴で海沿いに出る。ちょっと東に行くと釧網本線の北浜駅だ。ここはいい雰囲気の古い駅舎なのだが、実に残念な感じの、真っ赤な中国語の看板が立っていて全てをぶち壊している。せめてもっと目立たない色にしていただきたい。
小清水原生花園、濤沸湖等を経て斜里に向かう。この道は以前通ったので、意図的にちょっと違う町道などを使う。なんにもなさ具合は、当然ながらメイン道路である国道を上回る。こっちの方が北海道らしくていい。
やけに立派な知床斜里駅、斜里の道の駅を過ぎて国道に戻ったあたりで再び雨が降り始める。もううんざりだ。暫く走っているうちに雨はやんだが、雨が降っている間はたまたまダンプの後ろを走っていたため、セローもカッパも砂だらけだ。
落石で遠目にしか見えないオシンコシンの滝を過ぎてウトロに着く。0円マップに載っていた一休屋という店で鮭親子丼(鮭の刺身とイクラ)を食う。
さすがに美味い。というか、これでまずくなりようがない。その後、ゴジラ岩を見物して、知床峠越えに入る。
知床自然センターは前回行ったのでスルーし、ひたすら昇る。ちょっと昇った時点から、寒い・霧で見えない・セローがパワー不足で登らないの三重苦になる。走っているうちに頂上に着いたが、景色が全く変わらないので着いた実感がない。前回もこんな感じだったような気がするが、今回の方が酷いと思う。
長居してもしょうがないので羅臼方面に下る。ちょっと下った時点で霧が晴れ、路面もドライになる。あの状態は峠の頂上とウトロ側だけか。あとはひたすら下る。熊の湯は以前行ったのでスルー。
下界に辿り着き、羅臼の道の駅で一休みした後、
北東方面に向かう。この道は知床岬先端のかなり手前で行き止まりなのだが、その末端部分に無料の相泊温泉がある。これが目的。
海沿いの田舎道を淡々と走って相泊温泉に着く。地元民の先客が体を洗っている。俺は流しただけで湯船に入ろうとすると、湯が猛烈に熱い。熱い時は水でうすめろと書いてあるので蛇口を捻ると、先客のオッサン(おおらく地元の漁師)に怒られる。まあ実際には怒ってはおらず、からかっているだけだと思うが。徐々に慣れて来てつかれるようになったが、やっぱり熱いのですぐに出てしまった。
そろそろ時間も4時半。今日の寝床を標津のキャンプ場に定め、移動する。標津までは意外と遠い。ひたすら走ってようやくキャンプ場につく。このキャンプ場はまだ出来て数年のようだ。各種設備が新しい。
さっさとテントの設営を終え、近くにある公衆浴場に向かう。どうやら併設されているホテルの風呂を一般向けに公衆浴場と名乗って営業しているだけのようだ。かなり前からやっているようで、建物の作りも風呂場も古い感じだが、個人的には好ましい。湯はヌルヌルで、昨日の摩周温泉に近い。
その後、セイコーマートで晩飯を買ってキャンプ場に戻る。本当はスーパーで刺身でも買いたかったのだが、そもそもスーパー自体が無かった。
一昨日の忠類とは違い、今日はかなり気温が低い。外で酒を飲んでいるとかなり寒い。寝られるかどうかが多少気がかりだ。
明日はとりあえず近くの川北温泉、開陽台等に行く予定。まあ、天気次第でしかないのだが。
本日の走行距離:約310km
テントの外を人が歩き回る音で目が覚めた。
昨日、キャンプ場に着くのが遅めだったため、静かそうな場所が空いておらず、人通りの多い場所にせざるを得なかったのが原因だ。時間は5:55。まあ早起きは悪いことじゃない。
身体の感じからして、それなりによく寝られたようだ。暫く寝転がって天気予報を確認したりしてから片付けに入る。まずはテント内でエアマットの空気を抜きつつ寝袋を片付け、その後テント等の大物を片付ける。何だかんだで30分以上かかる。それから、前日買っておいたおにぎりを食べつつルートを考える。どうやら夜から雨っぽいので、どこかに宿を取らないといけなさそうだ。ただ、東方面に行くことには変わりはない。
出発は結局7:50だった。そのまま海沿いに行ってもよかったのだが、昨日は暗くて十勝平野の農業地帯風景を見られなかったので、一旦更別あたりまで戻る。広大な農業風景を眺めてから、まずは海の方に向かう。
また忠類に戻り、そこから晩成温泉方面に走る。この辺りは一応農地もあるのだが、それ以上に単なる森が多い。何らかの理由で開拓されていないのだろう。道東のこのあたりは、道北の宗谷あたりと並んでひなびたエリアのようだ。それでも道路はきちんとしており、ツーリングルートをとしては文句なし。
ナウマン国道ことR336を走り、途中で曲がって晩成温泉に向かう。実は前日は本来ならここまで来たかったのだが、さすがに無理があった。ここの温泉はなかなか良いらしい。ただ、まだ温泉はあいていない。目的地はその先にあるホロカヤントーという沼。晩成温泉から1km弱のところなのだが、管理小屋らしきものがかれこれ10年以上放置されている様相で、とにかく物悲しい雰囲気だ。ホロカヤントー自体も、正直言って見てるだけだと単なる沼でしかないので、特筆すべきものは何もない。それこそがこの景色の味なのだが。
生花苗沼を経てナウマン国道に戻り、その後道道に入って湧洞沼に向かう。ここは道自体は行き止まりで、一体なんのためにあるのか判らないような道だが、その脇にある展望台からの景色が素晴らしいらしい。去年も行こうとしたのだが、雨のために予定が狂って行けなかった。その場所に今回ついにたどり着けたのだが、道自体は正直たいしたことない。。やはりここのハイライトは展望台からの景色だ。早速登ってみると、素晴らしい景色が待っていた…のだが、ちょっと期待感を寝かせ過ぎたのか、感動するほどのものではなかった。
再びナウマン国道に戻り、釧路方面に向けてひた走る。このナウマン国道は実に素晴らしい道で、どうしてツーリングマップルがピンク色にしないのかわからない。その後、ナウマン国道に別れを告げ、昆布刈石展望台に向かう。途中からダートになるのだが、このダートには、海岸沿いの崖の上、
おそらく標高50m以上あるところを走る、景観抜群の道である。しかも道幅が広くて走りやすい。楽しく走っていると、昆布刈石展望台に着く。展望台と行っても単にそう名乗っているだけの場所で、普通だったら展望台にありそうな売店や駐車場は一切ない。そんな細かいことはどうでもよくなるような素晴らしい景観がそこにある。
ここを過ぎると、国道38号に合流する。この道は悪くないのだが、トラックも多く、それほど快適ではない。途中の道の駅で、昼飯を食う予定にしている釧路のレストラン「泉屋」へのルートを検討する。
考えるのが面倒なのでnavicoに任せることにする。
navicoの案内により、無事に泉屋に到着できた。
途中いくつか「なんで??」と思うような道もあったが、まあ着けたから良しとしよう。頼むのは、釧路市民のソウルフードであるらしいスパカツと決まっているのだが、一応メニューを眺める。魅力的なメニューが多くて目移りするが、初志貫徹してスパカツを頼む。
スパカツはさほど待たずに出て来た。
何故か熱い鉄板の上にスパゲティが乗り、そこにn豚カツ、さらにその上にミートソースをかけたシロモノだ。味自体は予想の範囲内なのだが、鉄板のおかげで冷めなくて美味い。
さて、いよいよ午後の予定を考えねばなるまい。
とはいえ、これは宿の場所によって決まってしまう割合が多くなる。楽天トラベルとじゃらんで宿を探してみると、摩周の温泉宿が3500円で良さそうだったので、ここにしてしまった。
あとはルート選定なのだが、既に午後1時を回っているため、あまり遠いところには行けないので、弟子屈周辺でツーリングマップルに載っているものを探す。迷った挙句、釧路湿原の展望台、多和平、あとは時間次第で裏摩周展望台、神の子池等に行くことにする。
まずは釧路市街地からR391に入って釧路湿原を目指す。普通の道で行くなら行く価値がない(以前行った)ので、展望台の反対側のダート、別の展望台に向かう直線ダート等を走る。
その後は暫くR391を走り、途中で多和平方面に右折する。このR391もまたかなり良い道だった。看板の指示に従って進むと、多和平の駐車場に着く。360度のパノラマとはまさにこのことで、どこをどう見ても絶景だ。似たような場所はいくつかあるが、ここまでグルっと一周絶景なのはそうそうない。ここにはキャンプ場もあり、晴れていれば星がキレイらしいのだが、標高のせいで気温が低い。もし泊まるなら気温に注意が必要だ。ちょっと今日の気温だと夜になったらきつそうだ。
多和平を後にし、今度は裏摩周展望台を目指す。この道道150号もまた良い道だ。今日走った道は軒並み良い道なのだが、揃いも揃ってツーリングマップル推奨ルートではない。まあ、北海道だと推奨ルートもきりがないのかもしれない。
裏摩周展望台に到着。かなり寒い。展望台に登って見たが、確かに摩周湖の湖面は見えるが、あまりよく見えない。やっぱり裏ではなく表の展望台の方がよく見える。
続いて神の子池に向かう。最後に2kmのダートがある。まあ確かにオンロードでも行けそうだが、あまり気は進まない。セローだったら全く問題ない。そして感じんの神の子池は、見たことも無いような澄んだ青だった。以前行った青森県の十二湖にも青池というのがあるが、それとは神々しさのレベルが違う。
あとは来た道を戻って宿に向かうだけなのだが、身体が冷えたので、途中にある養老牛温泉の無料温泉「からまつの湯」に入ることにする。最後は若干道に迷ったが無事に到着。ここは混浴のはずなのだが、入っているのは当然ながらオッサンと爺さんだけ。川沿いの露天風呂は気持ちが良い。湯も少しヌルヌル気味でなかなかのものだ。
身体も温まったので、今度こそ宿に向かう。しかし、5kmほど走ったところで雨が降ってきてしまった。よりによって最後の最後に降るとは。それほど大した雨ではないのだが、路面からの跳ね返りでズボンが裾から濡れてきて不快だ。
ようやく宿に着き、セローを駐車場にいれたところで、宿のオジサンが現れる。何という素早さだ。雨なので荷物をまとめるのが面倒だ。やっとまとめて玄関に入ると、オジサンが待ち構えていた。晩飯はどうした、なんていう話になり、居酒屋だったらあそこかあそこ、といった感じで教えてくれる。
一旦部屋に入って荷物を起き、濡れた服を干して部屋着に着替え、居酒屋に向かう。オジサンに紹介された串焼き屋は混んでいた。とりあえず生ビールを頼む。一日走った後のビールは実に美味い。そして豚串、鳥串、枝豆を頼む。出て来た串焼きはいずれもデカくて美味い。しかも帰りがけに何故かトウモロコシをくれた。いい店だ。
宿に戻って風呂に入る。養老牛温泉と似た感じだが、こちらの方が断然ヌルヌルしていていい湯だ。下呂温泉、の近くの馬瀬温泉に似ている。川湯温泉と近いのにどうしてこんなに泉質が違うのだろうか。
こうして長かった1日は終わる。
明日の予定は、明日朝5時発表の天気予報次第。
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