BMW K100RS Over 100,000km Project
通勤時インプレ

渋滞をすり抜けしつつ走る時の走りやすさも、バイクにとって重要な要因である。これを検証するために、片道40km、その半分以上が渋滞している中をあえて会社まで走ってみることにした。(実は会社帰りに○富オートに行って説明書を受け取りたかっただけなのだが)

K100RSの場合、ウインカー内蔵ミラーが丁度乗用車のミラーと同じ位置にあることに注意し、さらにエンジンが横に置かれているため、左側を縁石にぶつけないかどうかを注意しながら走る必要がある。必然的にNinjaに比べてすり抜け限界幅が狭いし、慣れていないせいで速度も遅くなるはずだ。ということで、車通勤の場合と同じく通勤時間を1時間30分と設定して家を出た。

5キロも走らないうちに、例によって原宿交差点の渋滞にはまる。ここは道幅もそれほど広くなく、さらに悪いことに路面状態が良くない。そんなわけでどうしてもクルマの群れに引っ掛かることが多い。こうなると、足着きが悪く、ポジション若干前傾気味のバイクはキツイ。原チャリ軍団が俺の横をガンガンすり抜けていく。しかし、おとなしくバスの排気ガスの後ろで待つ。

とりあえず原宿を抜け、戸塚警察も越え、横浜新道の戸塚料金所、の直前で抜け道に出て200円を節約に入る。どうみたってこんな10キロかそこらの道で200円は高い。パーキングエリアなんか要らないから無料にすべきだ。年中渋滞しているくせに。そして川上インターから横浜新道に復帰。流れは遅いが、黄色ラインなのですり抜けもせずおとなしく走る。白ラインになったところですり抜け敢行。道路状態が良いと、切り返しの軽快さも相まってナカナカ具合が良い。本来200円の道はあっという間に終わり、これも年中渋滞の三ツ沢へ。

ここは道が狭すぎてすり抜けが厳しい。否、そんなに狭くないのだがK100RSにとっては狭い。ここでもおとなしくトラックの排気ガスを浴びつつ耐える。そして交差点を抜けると徐々に空いてくる。そこから先は大した渋滞無し。1号〜鶴見〜産業道路で会社到着。所要時間1時間15分。

とりあえず車よりは速い(当たり前)。しかしやはり渋滞は疲れた。駄目だ。向いていない。何よりシートの形状が悪くて足の付け根が痛い。が、しかしNinjaでの通勤に比べると体全体の疲れは半分以下だ。というわけで、渋滞走行はやっぱりイマイチだったが、Ninjaよりはマシだった、ということか。このバイクは空いている道を淡々と走るのに向いている....どのバイクもそうか。

つまらん仕事はさっさと終わらせ、○富オートに説明書を取りに行くためにエンジン始動。すると、マフラーからモノスゴイ白煙を吐いている。気味が悪いので思わずエンジンを切ってしまった。しばし待ってもう一度始動。やっぱり変わらない。どうにもならないので暫く放っておいて、まわりの邪魔なチャリンコをどけたりヘルメットをかぶったりしているうちにいつの間にか白煙は止まった。よくわからないが、説明書ついでに店で聞いてみることにする。

店に着くと、店長が調子はどう? と聞いてきた。例の白煙について訊ねると、これはKシリーズでは仕方が無いことだと云う。エンジンを止めれば一般的なマウント方法ではオイルが下がるが、Kシリーズではエンジンが横置きなためにオイルが下がらず、再始動時に燃えるために白煙が出るのだということだ。成る程、これで納車時に言われたオイル量に気を付けろ、との一言が納得がいく。

ついでに、燃料計がやけに暴れることについて訊ねる。これは一般的には燃料計の反応ととタンクのフロートの間には適当なウエイトがかまされるのだが、これが無いために起こるのだと云う。理由を聞けば納得するが、メーター内の燃料インジケーターにはあるウエイトを何故燃料計につけないのかが納得いかない。オプションだからと言ってしまえばそれまでだが。

疑問が氷解したので説明書を頂く。この説明書がなかなか詳しいので、整備マニュアルを注文すべきかどうか迷うが、やはりマニュアルを買うのは義務であるという俺の信念に則り注文する。しかし壱萬円はちょっと高いのではないだろうか。

閉店時間となったので帰途に就く。帰りはそれほど渋滞も無く、快適であった。やっぱり疲れなかった。これはホントにスゴイ。


Over 100,000km Project